【ゲーム感想】BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣

目次

  1. 前置き
  2. グラフィックス
  3. サウンド
  4. シナリオ/キャラクター
    1. 白井日菜子 しらい ひなこ
    2. 司城夕月 しじょう ゆづき
    3. 司城来夢 しじょう らいむ
    4. 西田早苗 にしだ さなえ
    5. 真田凛 さなだ りん
    6. 森川更紗 もりかわ さらさ
    7. 鳴宮圭 なるみや けい
    8. 一ノ瀬亜子 いちのせ あこ
    9. 菅本しほり すがもと しほり
    10. 井上千紘 いのうえ ちひろ
    11. 多谷史緒 たや ふみお
    12. 三井香織 みつい かおり
    13. 芳村梨佳 よしむら りか
    14. 斎木有理 さいき ゆり
    15. 蜷川麻央 にながわ まお
    16. 各章サブタイトル
      1. 序章 踏み出した一歩 The Last Step
      2. 第2章 二人の気持ち Her Will
      3. 第3章 エトワール Like the Moon
      4. 間章 彼女のストローク Different Strokes
      5. 第4章 真実をうつすもの Trickster
      6. 間章 キレイ/キライ Fighters
      7. 第5章 隠せるものならば In the Right Way
      8. 間章 バトンとリングと On Your Marks!
      9. 第6章 誰が私を Who Called Me?
      10. 第7章 賢者と女帝 Reversal
      11. 間章 心はかえなくても You Are Here!
      12. 第8章 想いの裏側 The Other Side of the Gate
      13. 第9章 戦う理由 Wish
      14. 第10章 私達はもう Confession
      15. 第11章 ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?
      16. 第12章 最後の一歩 the First Step
    17. フリスペ!
    18. なぜ日菜子はユズとライムを覚えていられたのか
  5. システム
    1. ステータス振り分けポイント制
    2. みんなと仲良くなる
    3. 学校では移動速度やや遅い
    4. フラグメントをスキルにセット
    5. タイムライン型ターン制バトル
    6. ややわかりにくい属性システム
    7. 原種戦は特殊バトル
    8. エーテルゲージ運用
  6. やりこみ
    1. トロコン
      1. やみを統べるものを統べる者
    2. フラグメントコンプ
    3. ステータスMAX
  7. 総評

前置き

筆者、実は4年ほど前1に本作をトロコンしている。
当時は多忙であったのか、本作のシナリオをしっかり咀嚼する前に次へ行ってしまい、いつか復習しようと思いながらずっと放置していたのである。

帝が発売されるということで、いよいよ重い腰を上げてシナリオ復習のためにもう1周した、というわけだ。

本記事には、本作のシナリオに関するネタバレを含む。
執筆時点では澪を視聴済み、帝もクリア済みであり、両者の軽いネタバレが出てくることもある。

グラフィックス

アトリエシリーズとはやや違ったバランスのキャラモデルに、当時は少し困惑した。
だが、ガストはやはりガスト。岸田メルデザインのキャラクターたちの繊細なタッチをうまく3Dに落とし込んでいる他、衣装関連とカメラワークには凄まじいこだわりを感じる。
例えば、手を上に伸ばして黒板の上の方の字を消すような動作をしているときに、制服が引っ張られて、腹部との間にできる隙間が見えるカットは特に印象深い。

ライザ2でも触れた、雨に濡れた服が肌に貼り付く描写は、本作時点で完成したものではないかと思われる。

リフレクター衣装のフリフリ具合や、テカリの表現にも底知れない執念を感じた。

学校マップではカメラを自由に回すことこそできないが、背景の掲示されたポスター、窓を叩く雨粒など、細部まで作り込まれている。
コモンのマップはそれぞれの感情に合わせた幻想的な景色が広がっており、特に喜びの爽やかさや、悲しみのみずみずしさは見ていて飽きない。

ボスとして立ちはだかる原種のデザインも、いい具合におどろおどろしいイェソド、無機質なティファレト、無骨さとロマンの塊のようなコクマー、かっこよさに振り切ったネツァクと、隙がない。

原種戦フィニッシュムービーはどれもかっこいい。

変身ヒロインモノとして重要な変身バンクは、テンポが悪くなると判断されたのか、作中数える程度しか見ることがない。
忘れた頃に再生されるので、いい塩梅だったのではないかと思う。

サウンド

本作の楽曲は、浅野隼人サウンド。
それも、アトリエのような爽やかな明るさを求めたものではなく、ピアノの音色をメインに据えた、みずみずしくしっとりした曲が印象深い。

本作や次回作の帝でも引き続き様々な楽曲で使われる BLUE REFLECTION のフレーズは、本シリーズを象徴する。
エンディングテーマ さよなら、笑って の後にこのフレーズを打ち込まれ、なんとも言えず満たされた気分になった。

通常戦闘の OVERDOSE はピアノとヴァイオリンの跳ねるような主旋律が素晴らしい。
チェロはみんなを支えつつも、ちゃんと盛り上がるところでは自己主張してくれる。
「You're not a heroine,it's me.」 はここぞというシーンに流れて痺れる、強い決意を感じる曲。

原種戦のBGMは、原種が近づいてくるごとにアレンジが入り、一番近づいてきた時に最も盛り上がるようになっている。
原種ごとに専用のBGMが用意されているのだが、作中では聞く機会がそれぞれ2回しかないというのが、とても贅沢で良い。
ここでも BLUE REFLECTION のフレーズが使用されていて、それぞれの原種戦が熱い。
TIGER -Michael が特に好き。

シナリオ/キャラクター

白井日菜子 しらい ひなこ

本作主人公。バレエの天才と呼ばれ将来を嘱望されていた日菜子は、しかし練習中の怪我で二度とバレエを踊れなくなってしまう。
ふさぎ込み、入学以来一度も学校に通えていなかった彼女が、夏服に衣替えするタイミングで勇気を出して登校するところから、本作は始まる。

これまでの人生のすべてを捧げてきたバレエを失い、どう生きるのかさえおぼつかない状態であった日菜子は、教室でユズ・ライムと出会い、多くの同級生と関わっていく。
原種や特異点など、世界観に関わる重要ワードもあるのだが、本作シナリオにおいてそれらは全く要ではない。
本作は、白井日菜子が、自分の心にある弱さと、それを鏡のように映す仲間たちとのふれあいの中で向き合い、足の怪我と同時に負ってしまった心の傷から立ち直るための物語である。

主人公らしく、芯の強さは相当なものと見え、よくも悪くもバレエに全てを捧げてきたおかげか、選択することに対してあまり恐れない。
雑に割り切ってしまう性格かというとそうでもなく、目の前に問題があったらそのひとつひとつに真摯に向き合って、最も良いと思う解決方法を選んでいく、実直なタイプ。
こんな性格なので、いろんな相手の相談に乗っては解決を手助けしていき、結果としてかなりモテる。

CV高田憂希。NEW GAME!の青葉、やがて君になるの侑、無双☆スターズの環の人。
落ち着いた聞きやすい声。

司城夕月 しじょう ゆづき

ユズ。明るく元気で、ちょっとおバカな2姉。
誰とでもすぐ仲良くなってしまうタイプ。ヒナちゃん大好き。

ライムとともに日菜子をリフレクターに選んだが、その理由はふたりにとって日菜子が唯一の救いであったため。
ふたりはコモンと接続するための実験の被験者であり、実験の期間中にテレビで見たバレエコンクールの日菜子の踊りに心を奪われた。
一度だけ、コンクールで日菜子に花束を渡しに行ったことがあり、そのときの記憶が彼女たちの人生において最も輝いているものとなった。
実験の失敗により肉体が死に、魂のみコモンと接続したふたりは、襲い来る原種から日菜子たちの暮らす世界を守るため、日菜子をリフレクターとして選んだのである。

CV高野麻里佳。ウマ娘のサイレンススズカ、MHXX集会酒場の看板娘の人。

司城来夢 しじょう らいむ

ライム。落ち着いていて、ちょっと斜に構えた妹。ユズの妹で、学年は同じだが双子ではない。3
フラグメントを集めて原種に対抗することを優先するあまり、日菜子以外の相手に対してはドライな対応をすることも多い。

彼女が日菜子以外に対して、フラグメントさえ集まれば良いというドライな対応をしてしまう理由は、11章で本人から語れる。
ユズもライムも、原種との戦いが終われば、みんなの記憶から消えてしまう存在である。
だからこそ、余計な感情を持たずにできるだけ効率的にやりたかったのだと。
結局、日菜子は出会った相手の問題にひとつひとつ向き合ってしまうので、結果的にライムもそれを助けてくれるのだが。

ユズもライムも、コモンの番人として澪、帝にも登場している。

CV秦佐和子。このはな綺譚の皐、バンドリの若宮イヴの人。
かなり幼い感じの演技になっており、ぱっと聞いただけでは皐と同じ人とはわからない。

西田早苗 にしだ さなえ

日菜子が登校してから最初に話すことになる子。
メガネでおとなしい地味な子だが、初っ端でフラグメントを暴走させる様は、間違ってホラーゲームに手を出したかと焦るほどであった。
だが、本作はキャラエピソード以外でサポーターの面々と関わる機会が少なく、最序盤にサポーターになってからあんまり関わらない早苗は基本的に影が薄い。
終盤ではラップバトルでキャラ付けを図るも、下着交換提案やデスマの強烈さには及ばず。
一番最初に出てくる上に、日菜子への感情が憧れという、百合としてはおいしい要素を持っているだけに、この影の薄さはやや悲しい。

CV千本木彩花。まちカドまぞくの杏里ちゃんの人。

真田凛 さなだ りん

テニス部のポニテちゃん。優柔不断な食いしん坊だが、彼女も早苗の次にサポーターとなり、その後あんまり絡まないので影薄め。
原種戦でのナイスサーブは印象深い。

他校の先輩(男子)に片思いしており、放課後に遊びに誘ってもその話になるか食べるかの二択になりがち。
本作が描くのはあくまで日菜子が女の子の感情の中から重要な要素を映し、言語化して理解していく姿なのであって、感情の向き先は規定されていないのである。
男子に向ける感情が大きい子もいれば、日菜子や他の女子に向ける感情が大きい子も出てくる。
そういった意味で、百合だけを摂取したい諸兄にはややハードルが高い面もあろう。

CV伊藤はるか。

森川更紗 もりかわ さらさ

日菜子同様、バレエをやっていた特待科の女子。
日菜子の圧倒的な実力にライバル心を燃やしていたが、日菜子が怪我で引退したことは知らなかった。
ゲーム中では更紗本人の実力は語られなかったが、公式サイトでは日菜子引退後の同世代トップになったらしい。

文化祭の実行委員として日菜子と再会した。
日菜子の引退を、ある意味本人以上に悔しがっており、最初はそれを認められずに激昂する場面も。
その後、落ち着いてからも日菜子への感情は大きめで、百合としては大変良い。4

CV加隈亜衣。WIXOSSのるう子、このはな綺譚の櫻、アズレンのユニコーン、ネプV2のゴッドイーターちゃん、世界樹5のリリ、EDF5のオペレーターの人。

鳴宮圭 なるみや けい

体育会系の熱血爽やか女子。
とにかくグイグイ来る子で、困っている人を見ると放っておけない。
放っておいてほしい人のことも放っておけず、言ってしまえば相手の気持ちを深く考えずにグイグイ突っ込んでくるので、この正義感もまた良し悪しである。

考えにふけりがちな日菜子にも目をつけ、踏み込んでくる。本作で日菜子が誰かを鬱陶しがる場面が見られるのは、彼女を相手にしたときくらいか。
結局、日菜子とは水泳対決で互いを認め合う仲になった。あまりにも爽やかな関係である。
日菜子の負けず嫌いな性格に火をつけられたのも、本作においては彼女だけではないだろうか。

終盤、考えなしに踏み込みまくる姿勢を反省して成長している。
それでも、話したくなったら話してくれよな、としっかり日菜子を心配してくれる、超絶いいヤツ。

ストレートに明るい性格もあって、本作の癒やし枠筆頭でもある。

原種戦ではめちゃくちゃ遠くまでチェストパスを通す。

CV徳井青空。ミルキィホームズのくz……ネロ、ごちうさのマヤの人。

一ノ瀬亜子 いちのせ あこ

ジャーナリスト志望のツインみつあみおさげ女子。
日菜子が魔法少女であることを言い当ててしまうが、根拠がちょっとズレており偶然であった。5

ユズとライムの存在の違和感に気づいた最初の人物。
ブルリフ世界ではなんか不思議な力により認識を歪められて「そんなもんだよね」と納得させられてしまうケースが多い中、彼女はしっかり、入学式の写真と照らし合わせてユズ、ライムの異常さに気づいている。ジャーナリスト志望は伊達ではない。6

全国ツアーをやるようなロック歌手の父を持ち、父に心配をかけたくない想いとジャーナリストの夢を追いかけたい想いとの板挟みになっている。
この板挟みで感情が暴走し、日菜子がそれを整理するための手助けをする。

ちゃんと父と話をするということで亜子は落ち着いた。
そもそもジャーナリストになるというくらいならそこまで反対するものだろうか、という疑問に対して、紛争地帯に飛び込む類のジャーナリストを目指していることが明かされ、そりゃ反対されるでしょというオチが。

フリスペにあこジャーナルを連載したり、情報通としてその後もメインシナリオで出番がある。
原種戦での味方タイムライン引き上げ効果も強力で、結構な存在感がある。

CV花守ゆみり。ゆゆゆの銀ちゃん、シグルリのオーディンの人。

菅本しほり すがもと しほり

本作屈指のやべーやつ。
実際のところは美容ガチ勢というか、キレイへのこだわりが強すぎて周囲からどう見られるかに無頓着になってしまっているだけではあるのだが。

そんな性格なので、男子と一緒に出かけることにも抵抗がなく、結果として相手を勘違いさせてしまう、いわば天然の無自覚系女王様。
本人にはその気が一切ないのに複数人に同じタイミングで告白されるなどして、本人は素直に困っていると言うのだが、それを嫌味と取った女子からは嫌われるという悲しい存在であった。
モブ女子に煽られ、自分の努力を否定されたと感じたしほりの感情は暴走するが、日菜子に「誰に否定されても、自分を否定してはいけない」と言われ、立ち直る。
煽ってきたモブ女子と徹底的に話し合って、翌朝には和解していたようである。

日菜子の肌がめちゃくちゃキレイであることに感動し、同時に日菜子がオシャレや化粧に対して全くの無頓着であることに憤慨。以後、日菜子への感情を涼しい顔でストレートにぶつけてくるようになる。

オシャレに妥協しない、みんなでキレイになりたいという純粋な想いを持った子。ここまでなら、ちょっと極端なところがあるだけで済むのだが、彼女の絆イベントが問題であった。

彼女、体育の前の着替えのときに日菜子の下着をチェックしていたことを明かしてくる。
オシャレに妥協しない性格だし、まあここまでは、と強引に自分を納得させようとした筆者だったが、そこからの強烈なコンボで完全に理解を放棄させられてしまった。

「私好みの下着をつけてきてくれてるね」「私のこと意識してる?」「下着貸して」「じゃあ、下着交換しよう」

何を、言ってるんだ、お前は。
なお、最後の下着交換の提案に対しては、プレイヤーに「いいよ」「ダメ」の選択肢が委ねられる。

最後の原種戦を前にして、ユズとライムが消えてしまうことに対して悩む日菜子に対する「じゃあ私が決めてあげる」があまりにも優しい。日菜子一人の決断に責任を負わせまいとしてくれている。
しかも、「決められなかったから滅びました、なんてこと、私は嫌だからね」と言っており、決めた結果滅ぶならそれもまた受け入れるつもりであることが伺える。

CV小松未可子。遊戯王ZEXALの小鳥、シグルリのリズベット、ネプシリーズの鉄拳ちゃん、艦これの秋津島、照月、世界樹5のレムスの人。

井上千紘 いのうえ ちひろ

小動物系ツインテール女子。
非常にゆっくりしたペースで、小さめの声で話す子。

めちゃくちゃ優しいいい子なのだが、同時に怖がり。
クラスメイトの盗みを目撃してもそれを止められず、かと言って自分のせいでその子が責められる状況を作りたくもないので黙っているしかなかった。
あまり自分のせいだと思い込まないようにと、日菜子に諭されて落ち着いた。

独特の可愛さを持つぬいぐるみを作って、校内に配置している。
日菜子にスマホケースを作ってくれたりもしており、手先はかなり器用なのではないかと思われる。

公式サイトでは悪意のないトラブルメーカーと書かれているが、作中では特にトラブルを起こしていない。

CV諏訪彩花。このはな綺譚の棗、まちカドまぞくの小倉さんの人。

多谷史緒 たや ふみお

デスマガール。
天才ピアニストとして、祖母からの期待を背負っている。
父がSEで、デスマについての話を聞かされており、自分に足りないのはデスマではないかと思っている。7

とりあえずデスマと言っては徹夜でピアノを弾こうとするので、命に関わるから誰か止めてあげてほしい。

あんまり彼女がデスマデスマ言うものだから、日菜子にも感染ってしまい、最終的に「デスマ」って言いたいだけ状態にまでしてしまった。これは責任を取る必要がありますね。

デスマとは別に、思っていることを口に出さずにはいられない性格であり、かなり図太く、面の皮がだいぶ分厚い。
彼女との会話では一度、かなりイラッと来ている日菜子が見られる。

メインストーリー上での彼女とのやり取りにおける日菜子の一言が、創作者として刺さった。
「表現者は、自分を殺さなくてはいけない」「観客に伝わってこその表現」
史緒は完璧な音に振り回されるあまり、伝えることをおざなりにしていたのである。

史緒がスランプから脱したところまでは良い話だったのだが、練習の聞き手として日菜子が指名され、ズルズル引きずられていくオチがついた。

なお、メインストーリー上で心理的問題を解決しても、彼女のデスマ癖は治っていない。誰か、誰か止めてあげて!

CV白城なお。艦これのSamuel B.Robertsの人。

三井香織 みつい かおり

元陸上部のギャル。中学までは陸上で頑張っていたが、高校に入ってからはゆるめのゲーマーに転向。
梨佳に陸上をまたはじめないかと度々誘われているが、断っている。

コスプレの衣装を自作する。日菜子共々、FF15コラボ衣装あり。

彼女は梨佳とふたりでワンセットのような扱いであり、百合として大変良い。
セットのようでありながら、ふたり分ということで、メインストーリー中で2回イベントがある。

1回目は、梨佳と一緒に陸上を始めるきっかけになった先輩8が盗撮で捕まる事件。
この事件の後、ふたりとも感情が暴走するが、日菜子がフラグメントを固定化して落ち着かせる。
梨佳は香織を陸上にまた誘うが、香織は背を向けて行ってしまう。
先輩も陸上も、ふたりをつなぐものはなくなってしまった。
夕日に照らされながら、それでも友達だと言う梨佳の背中が切ない。

2回目は、オフ会へ行った香織を梨佳が手首を掴んで走って連れ戻す。9
香織は梨佳が速くなったことを認識し、梨佳は速くなったのは香織のおかげだという。
間食ばかりして体重を落とせていないから遅いままなのだと、はっきり言ってくれたおかげだと。

香織は陸上競技について自分の限界を見てしまい、どうせ結果を残せないのだからとやめてしまった。
だが、梨佳は結果に関わらず楽しそうに続けている。
梨佳を見ていると羨ましくもあり、それでいて、自分ではもう走れないのではないかという恐怖から再び始めることもできずにいた。
陸上に未練があることは梨佳には見抜かれていて、今度は梨佳からはっきりをそれを突きつけられた。
作中で実際に陸上を再開した描写はないが、あの様子だと時間の問題ではないかと思われる。

香織については、最後の原種戦前の助言が素晴らしい。

「あたしは、原種を倒すべきだと思う」
「いつまでもゲームをクリアしないのは、ユーザーの自己満足だと思うから」
「このゲームの主役はあんただし、あんたが決めたらいいと思う」
「ゲームの勇者はね、絶対にくじけないんだ。いつだって、どんなに苦しい目に遭ったって、絶対に」
「日菜子。あんたは強い。あたしはあんたのこと、勇者だと思ってる」
「だから……がんばれ」

11章 香織のセリフ

ゲームは、クリアしてこそ価値がある。10
最初に自分の結論を言った上で、ちゃんと日菜子を信じて背中を押してくれる。めちゃくちゃいい友達では?

原種戦では缶蹴りをするが、そのコントロール能力はワールドクラス。

CV清水彩音。はいふりの麗緒の人。

芳村梨佳 よしむら りか

香織とセットである、という点を除くと、見た目がめちゃくちゃモブっぽく、本人もそれを気にしている、というくらいしか特徴がない。11

11章の「みんなで一緒に考えようよ」は、香織の「あんたが決めたらいいと思う」と対比的である。

原種戦のスキルは敵のことをわかったつもりになることでバフをかけるという、なんというか体育会系のそれ。

CV茅野愛衣。ガルパンの沙織、がっこうぐらし!のめぐ姉、艦これの鹿島、ごちうさのモカの人。

斎木有理 さいき ゆり

公式サイト曰くIQ300の天才。12
サヴァン症候群であり、海外のギフテッドプログラムを受けていた。
そのため、数学や物理は得意13だが、その他に関しては全くダメ。特に人の心は全くわからないという。

日菜子も、コモンで有理の感情を見つけることはできなかった。
それを聞いて有理は落胆するが、その落胆こそが感情であるということで決着。
彼女が到達したコギト・エルゴ・スム14は、本シリーズにおいて重要な示唆を含む言葉だ。本来、想いは人間と不可分である。15

なお、人の心以外にも、生活能力すら壊滅的であるため、ネットが遮断されると何も16できない。
彼女がメインとなる間章のオチは特にひどいしかわいいので、一見の価値あり。パフェ、おいしいもんね。

星ノ宮に来ていた理由は、数年前から周辺で観測されている時空の歪みの調査のため。
歪みの中心にあるのが星ノ宮女子高校で、彼女は歪みの根源を探している。

原種戦ではライフルをぶっ放す。射程がすごい。17

ユズとライムを除いて彼女のみ、本作から澪にも登場している。

CV佐倉綾音。のんのんびよりの夏海、ビビオペのあかね、ごちうさのココア、艦これの長門他多数、バンドリの美竹蘭、マギレコのフェリシア、世界樹Xのネイピアの人。

蜷川麻央 にながわ まお

女帝。子役のころから女優として活躍しており、忙しい。
文化祭実行委員として日菜子と関わることになる。

彼女は星ノ宮を裏で牛耳る女帝であり、星ノ宮で起きていた小さな事件の数々は彼女の助言によるもの。
そうでもしなければ、学校の外でもっと大きな事件が起きる。だからガス抜きのためには小さな悪事を働かせてやることが必要なのだと、全く悪びれずに言う。

感情があまりにも強く、リフレクターに指輪をもらわなくても止まった時間18の中で動くことができるなど、規格外。
そんな彼女のフラグメント固定化は並のことではできず、日菜子も一度は失敗してしまう。

彼女の過去は本作にしては19かなりエグい毒親要素が含まれているが、その感情からも目を背けずに向き合おうとする日菜子の強さが際立つ。
原種を倒すために共闘することを決めてから、リフレクター3人の武器がパワーアップする。20

日菜子と麻央は本質的に相容れない思想の持ち主ではあるが、だからとて衝突し続けるわけにもいかず、互いに平行線だとしながらも協力する方針で一致。なかなかひりついた協力関係である。

原種戦では空爆を要請する。設定的には無人ドローンによる爆撃らしいが……。

CV内山夕実。Aチャンネルのナギ、さすおにの千葉エリカ、ゆゆゆの風先輩、刀使ノ巫女の第一席さんの人。

各章サブタイトル

本作は12章+間章で構成されており、それぞれにサブタイトルが割り振られている。
このサブタイトルは章の内容を象徴するもので意味深だが、かなりオシャレで時には意味が取りづらいことも。

序章 踏み出した一歩 The Last Step

引きこもっていた日菜子が勇気を出して一歩を踏み出すという意味。
最初のムービーでも校門をまたぐカットが強調されている。
最初であるにも関わらず、Lastになっていることや、頭文字が大文字になっていることを覚えておきたい。

第2章 二人の気持ち Her Will

ここで言う二人は、おそらく日菜子と凛のこと。
日菜子が行うフラグメントの固定化は、対象の感情を理解し、共感し、寄り添うこと。
言い換えれば、感情を言語化することである。

2章で日菜子は、凛の「決めてしまえば後戻りできない」という、決断に対する恐怖を通して、自分の中にある恐怖も言語化していた。
本作を通して、日菜子は他者のフラグメント固定化によって自分の感情も理解していく。
リフレクターとは、すなわち他者の感情を映す鏡という意味でもある。

第3章 エトワール Like the Moon

バレエでつながっていた更紗の話。
原種を倒せば、心から願うことがひとつ叶う。日菜子はまたバレエを踊れるようになり、エトワール21になると誓う。

今の日菜子は自分で輝くことはできない。誰かの光に照らされ、それを反射することでしか。月のように。

間章 彼女のストローク Different Strokes

圭との水泳対決の話。
Different strokes for different folks で、蓼食う虫も好き好きという意味になる。
直訳するのであれば、人の数だけやり方がある、というところだろうか。

ここでのストロークは、水泳のひとかきのこともかけていそうである。

第4章 真実をうつすもの Trickster

ジャーナリスト志望の亜子との話。
Tricksterは神話や物語の中で、秩序を破って物語を展開する者のこと。22
夢を追いかける亜子を、型にとらわれない(=秩序を破る)とする感じだろうか。

間章 キレイ/キライ Fighters

キレイを磨く女子力は、すなわち戦闘力である。

第5章 隠せるものならば In the Right Way

誰かが責められるのを嫌がり、黙っていた千紘の話。
フラグメントが得られるのならばと、黙っていたライムの話でもある。
In the Right Wayは、千紘とライム、二人の取ろうとした方法の間違いを象徴するものだろうか。

間章 バトンとリングと On Your Marks!

梨佳と香織の話。
バトンは陸上で使うバトン、リングは、フラグメント固定化の結果得られる指輪のことだろうか。
On Your Marks! は「位置について」という意味。

第6章 誰が私を Who Called Me?

朝早く学校についた日菜子は、突然コモンの中心付近にリープさせられてしまう。
サブタイトルは、いったい誰に呼ばれてコモンへリープしたのか、ということだろう。

第7章 賢者と女帝 Reversal

麻央の企みが明らかになる話。
賢者は、麻央が星ノ宮女子の裏で暗躍していることにたどり着いた日菜子たち、女帝は、麻央のことだろう。
Reversalは、正反対の日菜子と麻央を表すものか、それとも表と裏の顔を持つ麻央の象徴か。

間章 心はかえなくても You Are Here!

有理の感情の話。
心はかえなくても、は買えないと交えないをかけていそうである。
You Are Here!は日菜子から有理へ言った通り。
君はここにいる、感情は確かにあるのだと。

第8章 想いの裏側 The Other Side of the Gate

麻央の壮絶な過去が明らかになり、日菜子と麻央が共闘を決める話。
想いの裏側は、麻央の巨大な悪意の裏側にある感情のことだろうか。

第9章 戦う理由 Wish

原種を全て倒したところで、現実世界には何ら影響がない。
日菜子の脚を直すような奇跡は起こらない。それが明らかになる話。

では、その希望を失った日菜子は何のために戦えば良いのだろうか。

第10章 私達はもう Confession

梨佳と香織の話を通じて、日菜子は自分が踊れなくなったことを受け入れる。
バレエだけが人生ではないと、前を向くことができた。
ティファレトを撃破した後、ユズとライムから、ふたりとリフレクター、原種戦争の真実が語られる。

Confessionは告白という意味。
ユズとライムが真実を告白する話である。
私達はもう、はユズとライムがすでに死んでいるということと、すでに日菜子と会ったことがあるということ。

第11章 ある姉妹の始まり Why Do People Believe in Ghosts?

イェソドを倒す寸前まで来て、日菜子はトドメを刺せなかった。
休日、ユズとライムが日菜子を遊びに誘う。
思いっきり遊んで、ふたりの、世界を守って欲しいという願いを聞いた。
日菜子は仲間たちに背中を押され、勇気をもらい、再び襲い来るイェソドへと向かっていく。

タイトルは前の章を引きずっている感じだろうか。
英文は、なぜ人々は幽霊を信じるのか、という意味だが、割と広く使われているフレーズのようである。

第12章 最後の一歩 the First Step

イェソドを倒してもふたりは消えなかった。代わりに、原種ダアトが現れる。
人間をひとつに融合しようとするダアトを、日菜子は跳ね返す。
ユズとライムは消え、世界は再構築された。

原種戦争前、日菜子が勇気を出して登校してくる時点まで、時間が巻き戻った。
日菜子が校門をくぐる前、たしかにふたりの声を聞いた。
そして、日菜子はまた一歩を踏み出す。

序章のサブタイトルと合わせて、元ネタはジッドゥ・クリシュナムルティの The First Step is the Last Step. だろう。
かなり高度に哲学的な思想を表現した言葉のようであり、筆者はその辺りの分野には全く疎いため、正確な意味はわからない。
最初の一歩はすなわち最後の一歩である。というのは、現在と過去の不連続性を表したものだろうか。
本作においては、isの前後が逆転しているため、意味もそれに合わせて解釈し直す必要がありそうだ。

最後の一歩を踏み出したら、それは次の道を行くための最初の一歩である、とか、そういう意味なのかもしれない。
ユズとライムは消えてしまうけど、原種戦争を終結させ、世界を守る道に最後の一歩を踏みしめた日菜子は、再構築後でもまた最初の一歩を踏み出していけるとか。

フリスペ!

スマホアプリフリスペ!にはチャットルーム23があり、シナリオ進行で各キャラからメッセージが来たりする。
放置していると見られないやり取りもあるので、通知が来たらすぐに見ることを心がけると良いだろう。

ここのやり取りもキャラの味が出ていて結構面白い。

なぜ日菜子はユズとライムを覚えていられたのか

脚の故障を治す望みを叶える効果は有理によって否定され、ライムもそれを認めた。
つまり、原種戦争の勝利に貢献したリフレクターは、物理的には何も得ることがないはずである。

これは筆者の想像に過ぎないが、原種戦争期間をなかったことにして世界を再構築する際、その期間より前に確定している事実を変更することはできない、という制約があるのではないかと思う。
だから日菜子の脚は治せないし、ユズとライムが死んでいる事実も覆せない。

日菜子がユズとライムと出会い、積み重ねた記憶は、原種戦争期間中のものである。
彼女は心から、その思い出を忘れたくないと願ったのだろう。

システム

ステータス振り分けポイント制

Bloodborne同様のポイント振り分けでレベルアップ型。
ただし、総ポイントは決まっており、レベル50が上限になっている。

ポイントは通常戦闘で得るのではなく、ミッションを達成したりみんなと仲良くなると手に入る。24

ステータスはATTACK、DEFENCE、SUPPORT、TECHNICの4種類で、ステータスが一定値になると新しいスキルを習得できる。
総ポイントが限られている以上、全てのスキルを習得するのは不可能。
初期ステータスやレベルアップによる成長の度合いから、各キャラごとに役割を決めて振り分けると良い。
筆者はライムを攻撃寄りに、日菜子とユズをサポート役にした。

難易度HARDではこの割り振りやフラグメントの装備次第でかなり苦戦する。

基礎ステータスを上昇させるアイテムは無限に作れるが、最終盤でなければ作れず、次の周回に引き継げるものでもないので、あんまり頑張る価値はない。

みんなと仲良くなる

次の章に進むまでのフリー期間に、サポーターのみんなと話してキャライベントを進めることで、各キャラクターの好感度を上げることができる。
ここで表示される選択肢によって好感度上昇の有無が変わったり、もらえるフラグメントが変わる。

キャライベントを最後までやっているか否かで、最後の原種戦の前にもらえるフラグメントが変わる。

キャライベントは、メインストーリーではほとんど出番のないサポーターたちのキャラクターを掘り下げる貴重な機会。
人数が多いからかパートボイスでちょっとさみしいが、それを差し引いても強烈な印象を残すイベントもある。

学校では移動速度やや遅い

学校マップでは、日菜子の膝の故障を反映してか、移動速度がやや遅め。
目的地にパッと移動する仕組みが使えるようになってからはさほど気にならない。

フラグメントをスキルにセット

キャライベントで手に入れたフラグメントは、スキルごとに設定されたスロットに装備できる。
スキルごとに枠数が違い、元が強力なスキルであれば少ない傾向にある。

効果量の少ない全体回復スキルに対してバフ効果を付与するフラグメントを乗せたりすると化けるなど、ガチャガチャ組み替えて試行錯誤するのが楽しい。
ただ、総スロット数に対してフラグメントの数が少なめであることや、フラグメントの数自体は少なくないのですべて効率よく運用しようとすると無限に思考時間を持っていかれるなど、プレイヤーとしてこの仕組を活かしきっているという感覚が得にくいものではあった。

タイムライン型ターン制バトル

戦闘はタイムライン型のターン制バトル。
各キャラクター及び敵は、タイムラインが中央まで進んだタイミングで行動可能になる。

入力は待ってくれるもののスピード感自体はそこそこある。
特に終盤は行動していないタイミングでもエーテルを消費して特殊な効果を得る仕組みもあって、プレイヤー的にはやや忙しい。

ややわかりにくい属性システム

鋭利・衝撃・貫通・心力の4属性。
心力は全員使えて、ノックバック効果あり。

名前的にちょっと覚えにくいところが難点で、敵の見た目から何が通るかパッと判断しにくいのもマイナス。
カーソルを合わせれば弱点・耐性・無効の表示はしてくれるので、実運用上困るわけではないが。

各キャラクターで得意な属性は異なるのに、ステータス割り振りシステムでアタッカーにしていないキャラクターの得意属性は使いにくくなってしまう、という点もあり、属性システムはプレイヤーとしてあまり有効活用できなかったように感じる。

原種戦は特殊バトル

日菜子、ユズ、ライムそれぞれに4人までサポーターをつけることができる。
サポーターはターン経過でMPを回復し、MPが貯まるとスキルを発動できる。
リフレクターへのダメージはサポーターにも通り、サポーターはHPが0になると一定時間戦闘から離脱する。
サポーターのHP/MP確認は可能だが、サポーターを回復した時などの変化はわかりにくい。

原種撃破時には日菜子に特殊コマンドが表示され、特別な演出ムービーが見られる。

雑魚戦はリターンが少なくゲームのテンポを崩す要因だと感じたが、原種戦に関してはしっかり考えて戦えた。
もう少し原種ごとに対策を立てる余地というか、差別化がされていると良かったとは思うが、ステータス割り振りのシビアさを考えるとあまり尖らせても難しくなりすぎるか。

エーテルゲージ運用

エーテルゲージを消費して、敵の攻撃をガードしたり、味方を回復したり、オーバードライブで行動回数を増やしたりできる。
エーテルゲージはパーティ共有で、スキルの効果やエーテルチャージによって増やすことができる。

特に原種戦で重要。
オーバードライブで一気にダメージを与えることも大事だが、ガードや時間操作にも割り振りたい。
3人の誰かをエーテルチャージ担当にすることになりがち。

やりこみ

トロコン

シナリオや各キャラ絆イベントクリアでだいたい獲得でき、トロコン難易度は高くない。25

やみを統べるものを統べる者

フリスペ!のやみのどうくつで特定の条件を満たす。
育成方針によってやみを統べるものになれるかどうかが変わったはずなので、その辺りは攻略サイトを参考にすると良い。

フラグメントコンプ

最低2周必要。各キャラとの絆イベントでの選択肢によって入手可能なフラグメントが変わることがある。
最終局面で各キャラとの絆イベントを進めきっていた場合とそうでない場合でもらえるフラグメントが変わるため、2周でコンプしようとすると手順をしっかり確認しておく必要がある。

周回のためのカロリーが高めかつ、選択肢で別々のフラグメントを手に入れても効果や説明文がちょっと変わるくらいなので、筆者はやっていない。

ステータスMAX

ステータスブーストアイテムを調合で作れるので、ひたすら素材を集めて強化し続ければMAXにできるものと思われる。
そこまでしてもやることは難易度HARDのラスボスを倒すくらいしかなく、周回しても引き継げないのであんまりやる意味はなさそうだが。

総評

ゲームテンポは特にリターンの少ない雑魚戦においてさほど良くなかったものの、ボス戦はしっかり熱かったし、考えて戦えるシステムだったので、RPGとしては良作に分類しても良いだろう。
ステータス割り振り、属性、フラグメント等の各要素の噛み合いがもう少しあれば、とは思う。

シナリオは日菜子や少女たちの感情を中心にした話として捉えればこれ以上なくキレイにまとまっている。
一部影の薄いサポーターもいたが、各キャラちゃんとキャライベントで掘り下げてくれているのも良かった。
百合としては強烈なインパクトを残すシーンが少なかったが、それもまた自然体や等身大を意識した本作のテイストであろう。26

演出面も作り込むべきところは作り込んでいたし、エンディング後のメインテーマで満たされた気持ちになった。

アニメ作品の澪や、ゲーム次回作の帝につながるはじまりの物語でもあり、本作単体でも完結はしているものなので、これからシリーズに触れる人にはぜひプレイしてほしい一作。


  1. 2017年10月頃。
  2. 甘いものに目がなかったり面倒なことをサボりがちだったりなど、欲望に忠実なムーヴが多少多いくらいで、知識や思考の能力は人並み以上にあるため、頭が悪いというわけではない。
  3. 調べた限りにおいて、腹違いでなくともこういったケースは存在するようである。
  4. 彼女のみ、本作のサポーターの中で唯一帝の回想シーンにボイス付きで登場しているので、日菜子から彼女への感情も小さくなかったことが伺えて素晴らしい。
  5. 初登場時の強烈なセリフは、ボイスなしではあるが帝でも見ることができる。
  6. その割に、日菜子が転校生だと勘違いしてしまっているが。
  7. お父さん、年頃の娘にデスマの話なんかするべきなのか?
  8. ミキという名前だが、星ノ宮2年なので女子であることは確定。
  9. 会う相手が男性かもしれず、危険だという思い込みによる行動であった。香織曰く、特に危ないことはなかったようだが。
  10. そうでもない形態のゲームもあるにはあるが、香織がやっているのはブルリフ同様、クリアすることに意味のあるゲームなのだろう。
  11. 普通コンプレックスであるという点は、帝では愛央に取られてしまっている。唯一の特徴が……。
  12. IQで天才かどうか判断するのはかなり平成初期的というか、金田一少年じゃあないんだから。
  13. それも、海外の雑誌に論文を寄稿するレベルで。
  14. 我思う、故に我あり。
  15. だからこそ、澪や帝でフラグメントを抜く行為が危険だったわけだ。
  16. 食事の用意や買い物すら。
  17. テニスボールやバスケットボール、空き缶に比べてしまえば武器として極めてまともではあるのだが。
  18. 原種が星ノ宮女子に近づいてきたときに起きる時間停止現象。澪で言うリープレンジ。
  19. 流石に澪まで含めると山田と紫乃が強すぎる。
  20. 澪の共鳴と似た現象だろうか。
  21. 星の意味。トップバレリーナを表す言葉でもある。
  22. 北欧神話のロキが有名。
  23. いわゆるLINE型のトーク部屋。
  24. そのため、アイテム目的以外で雑魚戦する意味がない。
  25. 2021/12/10時点で、プラチナトロフィー取得率は12.5%である。
  26. 下着交換提案すらも、女子校という環境を考慮すれば十分に有り得る話だ。