【ゲーム感想】Pokemon LEGENDS Z-A

目次

  1. 前置き
  2. グラフィックス
  3. サウンド
  4. シナリオ/キャラクター
  5. よく使ったポケモン
    1. ドリュウズ
    2. ディアンシー
    3. パンプジン&コノヨザル
    4. カイリュー&ルカリオ
    5. ボワ様
  6. システム
    1. 3Dリアルタイムバトル
    2. 舞台はミアレシティ
    3. 屋上アスレチック
    4. 昼夜切り替え
    5. 暴走メガシンカ
    6. メガシンカ
    7. アンジュ・フラエッテ
  7. やりこみ
    1. ミアレ図鑑
    2. メガシンカ図鑑
    3. M次元ラッシュ
      1. 虚無要素1: 異次元きのみ集め ドーナツリセマラ
      2. 虚無要素2: 達成できない調査ミッション
      3. 虚無要素3: 経験値の入らない異次元
      4. 虚無要素4: 悪化した暴走メガシンカ
      5. 虚無要素5: もはや不要なストーリー
      6. 虚無要素6: 捕獲したくないのに捕獲させられる
    4. 異次元図鑑
      1. ガラルカモネギ
      2. スペシャルサーチ周回
      3. 異次元周回
    5. サイドミッションクリア
  8. 総評

前置き

筆者はXYもアルセウスも未プレイ。
DLCのM次元ラッシュまで含めて一通りプレイし、ミアレ図鑑、メガシンカ図鑑、異次元図鑑をコンプリートした。
本記事はM次元ラッシュのクリアまで含めてネタバレを含む。

グラフィックス

スカーレットをプレイした時と特に印象は変わらず。
背景については、ミアレシティから出ることがないのでさほど代わり映えしなかった、というのがややさみしい。1

一方、fps低下は気にならないレベルになっており、ローディングも十分に早く、Switch2の実力を存分に発揮してくれた。

サウンド

無限に聞き続けることになるミアレシティの曲が、聞いてて飽きないものになってくれていたのは、虚無と苦痛に満ちたエンドコンテンツを遊ぶのに大きな助けとなった。
MZ団バトルはノリが良くて好き。

シナリオ/キャラクター

この項目について、あまり良いことは書けない。それほどまでに、劣悪なシナリオ体験だった。
本作のシナリオは、XYを予め知っていれば多少は違った感想になるかもしれないが、とにかくこの世界の核であったはずのポケモンバトルそのものが軽視されすぎている。

揉め事の解決や譲れないもののために執り行う神聖な儀式であったはずのポケモンバトルは、単なる茶番の余興へと成り下がった。
決着をつけるためにしていたはずのポケモンバトルの後で、その結果に関わらずよくわからない理屈で問題が解決してしまう。
ZAロワイヤルで、プレイヤーとライバルだけが裏口でサッとランクを上げてもらったり、ラストでアンジュ・フラエッタの塔へと誰が向かうかを決めるためのポケモンバトルが最たる例である。
特に後者。勝ったほうが危険な場所へ赴く。緊急事態にポケモンバトルをしてまで決めるのだから、その結果は覆らないのだろうと思いきや、バトル前の約束は息を吸うように反故にされる。
一刻を争う事態なのに今戦うのか? まあ、この世界においてポケモンバトルは神聖な儀式だから、良いだろう。そう思っていたのに、神聖な儀式の結果は完全に無視され、緊急事態にただ時間だけを浪費する。

メインミッションもサイドミッションも含めて、ひたすら都合の良い装置として扱われ、無の心でお使いクエストを繰り返すシナリオ体験があったから、ストーリーにさほど期待せずにいられたものの、ここまで真っ向からポケモンバトルの神聖性を否定されると、今までプレイしてきたシリーズはいったい何だったのだろうと思わされる。
悪の組織の親玉、怖い大人であるところのサカキでさえ、挑戦者レッドとの戦いに敗れた後、その結果をしっかり受け入れているというのに、ZAの世界ではプレイヤーに一番近いはずのライバルでさえ、結果を無視する。2

なお、ライバルについては反社会的勢力から金を借りてチームメンバーに多大な迷惑をかけながらも全く反省の色が見えなかった時点で、プレイヤーからの好感度がマイナスに振り切れる。
DLCラストのサイドミッション200で良い感じの会話をしようとしてくるも、「でもこいつ、ヤクザに金借りて反省しないし、ポケモンバトルの結果も無視するしな」という最悪の印象のせいで何も頭に入ってこない。

長身でめっちゃ長生きしてたホテルの支配人3も、なんか気づいたらいなくなってる。重要人物だったはずでは?

ライバルが極端にマイナスに振り切れているだけで、他の人物も大概気持ちの良くない奴ばかりで、ストーリー終盤からの会話はほとんど記憶に残っていない。
緊急事態なのに全く必要のないアスレチックを遊ばせてくる爺さんの横で、ヤクザたちが人間はしごとかいう非人道的な手段で頑張っているのは、何かが致命的に間違っている。
そのアスレチック用の資材で高所までの道を作ってくれ。そうすれば、ヤクザに余計な借りを増やさずに済むんだ。

今回は、キャラクター個別の項目は書かないこととさせてほしい。書いても、ごく一部の常識人に対して以外、ただの悪口コーナーになってしまうからだ。

よく使ったポケモン

人間に対しては良いことが書けないが、せっかくなので、本編やDLCでよく使ったポケモンを列挙しておく。

ドリュウズ

本編中盤以降、素早い地面タイプとして大活躍してくれた。
厄介なフェアリータイプを睨める鋼持ちなのも良いところ。

筆者、他のシリーズではダグトリオを使いがちなので、使用感が似ているのも良かった。

ディアンシー

本編終盤やDLCで主に活躍。
フェアリータイプを育てる機会がなく、対ドラゴンをどうしたものかと考えていたときにさっそうと現れた選択肢。
岩タイプも幅広く対応でき、優秀。

パンプジン&コノヨザル

暴走メガシンカ周回要員。

カイリュー&ルカリオ

異次元周回要員。

ボワ様

本編序盤からDLCまで、度々格闘枠として活躍してくれた。

システム

3Dリアルタイムバトル

アルセウス未経験の身としては、このシステムの体験が新鮮で良かった。
これまでプレイしてきたシリーズとはまた違った戦い方を求められ、しかしちゃんとポケモンらしさが残っている。
ポケモンの種類自体はこれまでよりもやや少なめだが、このシステムであればボリューム不足とは言い難い。

初代や金銀、スタジアムをプレイしていた頃に薄っすらと妄想していた、3Dリアルタイムポケモンバトルがついに実現した、というのはなかなかに感慨深い。

舞台はミアレシティ

本作は、ミアレシティの外に出られない。
巨大な街の中にワイルドゾーンと呼ばれる野生ポケモン出現エリアがあり、ストーリー進行に応じてワイルドゾーンが増えていく。
一応、地下などの特殊マップも存在するが、基本的にはミアレシティの背景でストーリーが進行するため、見た目にはあまり新鮮さがない。

屋上アスレチック

ミアレシティは、広い。プレイヤーの走るスピードに比して、めちゃくちゃ広い。
ファストトラベルがあるのである程度は楽に移動できるが、ストーリー中盤以降は建物の屋上を渡っていかないと到達できない場所でミッションが発生したりする。
屋上に上がれる場所は限られていて、ホロベーターはまだマップに表示されるから良いものの、はしごはマップからでは場所がわからず、覚えておく必要がある。
ストーリー進行で屋上の特定地点に向かう道を探させられるのは、お世辞にも良い体験とは言えなかった。

昼夜切り替え

ミアレシティは、夜はバトルゾーンが現れて全く違う顔を見せる。
ワイルドゾーンが野生のポケモン生息地なら、バトルゾーンはトレーナーがうろつく危険地帯である。通行人はどいてた方がいいぜ!

バトルゾーンは、クエーサー社が主催するZAロワイヤルでトレーナーランクを上げるため、日々トレーナーたちが切磋琢磨する領域。
なお、一度だけならアンブッシュが許される。そのため、プレイヤーとしては背後から襲いかかって一撃で一匹目を仕留めるのが最適行動となり、見つからないように隠れながら動かなければならないのが非常にストレスフル。
かといって相手に見つかるとしばらく動けないまま一方的に殴られるので、隠れないともっとストレスになる。最悪か悪を選ばされるひどい体験になっている。

更に悪いことに、昼夜の切り替えは時間経過で自動的に発生する。
夜のバトルゾーンで隠れながら機を伺っていると、そのまま朝になって収穫なし、なんてことも。
逆に、ワイルドゾーンで特定のポケモンを捕まえにいこうとしても、途中で夜になると出現ポケモンが変わったりすることもある。

そして、任意で昼夜を切り替えられるベンチを多用するDLCにおいて致命的なのが、昼夜切り替えの演出が全くスキップできないこと。
バトルゾーン開始と終了の演出を無限に見せられ続けることになる。

DLCではもっと体験の悪い時間制限が現れるが、本編においてもこの昼夜の時間制限はストレスのもとであった。

暴走メガシンカ

野生のポケモンが暴走してメガシンカし、襲いかかってくるボスバトル。
メインシナリオでは要所要所で暴走メガシンカ戦が発生するが、しっかりと対策を整えていけば難しくない。

問題は、中盤以降の暴走メガシンカはだいたい屋上アスレチックを抜けた先にいるということ。
アクセスが最悪な場所にいるのに、ポケモンを育ててリトライする場合は一度戻らなければならない。
せっかく、いろんなポケモンを育てて対策を考える楽しみがあるのに、これのせいでリトライ性が悪いのはもったいない。

なお、DLCにおける暴走メガシンカ戦は、新しく追加される要素のせいでもっと体験が悪くなっている。

メガシンカ

プレイヤーもメガシンカを使うことができる。
ただし、メガシンカさせたいポケモンの持ち物は固定され、メガシンカできるポケモンの種類も限定されている。
各種ステータスが大幅に強化されたり、ポケモンによってはタイプも変化して面白い部分もあるが、持ち物選びの戦略の幅は狭まっている。

暴走メガシンカに対して有効打を与えやすいのはメガシンカしたポケモンで、そうなるとストーリー中のポケモン選びの幅を狭めてしまう。4

アンジュ・フラエッテ

ラストバトルの相手。だが、ポケモンとは到底呼べないような植物性の触手で、全くポケモンをやっている気がしなかった。
なお、プレイヤーのポケモンが倒れても勝手に復活するので、プレイヤーの存在する意味が感じられず、熱いはずのラストバトルで急激に冷めてしまった。5

やりこみ

ミアレ図鑑

一部、通信進化の必要があって友人の助けを借りた。
それから、メタングが捕まえにくさの割に出現数が少なく、結局自力では捕獲できなかった。6

それ以外は、ワイルドゾーン20で粘る必要のある御三家系が多少面倒なくらいか。

メガシンカ図鑑

メガシンカ可能なポケモンのメガストーンを集めることで埋まっていく。
メガストーンは、ストーリーで入手できるもの、いしやに店売りしているものもあれば、メガ結晶を破壊することで入手可能なメガカケラ一定数と交換で入手できるものもある。
かつてはメガカケラの所持数上限が999しかなく、メガストーン1種類交換のために必要な数が180~360個であることに比して異常に少なかったらしいが、今は上限が増えて気にしなくて良くなっている。

ブリガロンなど、一部のメガストーンはランクマ報酬になっているが、気軽に遊べる乱闘形式を多少遊べば手に入るため、さほど苦労はしなかった。7

なお、M次元ラッシュでの追加メガストーンはサイドミッションの報酬であったり、暴走メガシンカポケモンが出現する特殊な異次元のクリア報酬となっている。
ランダム要素は強いが、異次元図鑑の完成ほど難しくはない。

M次元ラッシュ

DLCによる追加コンテンツ。
DLCメインストーリーは、突如現れたアンシャという少女と、アンシャが作るドーナツを食べて異次元に転移させる力を持つポケモン、フーパを中心に話が進む。
のだが、主に異次元に関するシステムの体験が本当に良くない。

本編では体験の新鮮さである程度許容できていたものが、DLCでは擁護できないほどに体験が悪化している。
この項目については、良いことが一切書けない。

虚無要素1: 異次元きのみ集め ドーナツリセマラ

本編中で空気だったきのみに焦点が当たる。
きのみを一定数使ってアンシャにドーナツを作ってもらい、そのドーナツをフーパに食べさせて、ミアレシティ各地に発生した異次元へと侵入、その中を調査する、という建付け。
ストーリー進行のためには、異次元に入るたびに抽選されるランダムなミッション8をクリアすることで調査ポイントをためる必要がある。

ドーナツは、ランクの高いきのみを使うほどレベルが上がり、ドーナツのレベルと異次元のレベルの比で、その異次元への滞在可能時間が決まる。
そう、時間制限コンテンツである。
ランクの高いきのみは異次元きのみであり、基本的に異次元の中でしか入手できない。
序盤は特に、異次元きのみを入手できる数が限られるため、店売りのきのみでなんとかやりくりするしかない。
かつてはきのみ1個ずつしか買えなかったが、アップデートにより100個単位で購入できる。9

さて、時間制限のある異次元で提示されるミッションは、その時間制限のうちに達成しないと調査ポイントが得られない。
序盤は異次元のレベルが低いので良いが、中盤以降ともなると★3以上の異次元では制限時間が厳しくなってきて、なかなかミッション達成までたどり着けない。
★の低い異次元で、ランクの低い異次元きのみを集めてより強いドーナツを作ろう、というコンセプトかもしれないが、あまりにも虚無。
入手数が限られる異次元きのみはプレイヤーとして使用を渋るものだし、これなら★の低い異次元を数回して、そこで調査ポイントを稼ぎ切るほうが良いのではないか。
そう思っていると、中盤以降の調査ポイントの要求数に対してめまいがするようになる。

おそらく、★4異次元が出現するようになったら、店売りナモの実フル投入でドーナツを作り、どうぐパワー:きのみとどっさりパワーをつけて★4異次元のボール破壊を繰り返し、異次元カシブの実をなんとか8個揃えるのがスタートライン。
そこまでしてから始まるのが、虚無のドーナツリセマラ。恐ろしいことに、どの攻略情報を見ても、ほしいドーナツの効果が引けるまでソフトリセットでマラソンしろって書いてある。10

どうぐパワー:きのみ、どっさりパワーをLv2, 3で揃えて、それを食わせて★4異次元でまたボール破壊……というのが、異次元きのみを集める最短の方法らしい。
ただし、ドーナツの効果を粘る時間は本当に不毛なので、店売りナモの実で可能な限りサワーを上げて★4異次元を走るほうが速い、という人もいる。11

とにかく、中盤以降の高ランク異次元に挑もうとすると、高ランクの異次元きのみを使ったドーナツが必要になり、そのための異次元きのみ集めがかなり虚無感高め。
異次元きのみ集めの効率を高めようと、異次元カシブの実で作るどうぐパワー:きのみ&どっさりパワードーナツをリセマラすると、それもまた虚無。

異次元を効率よく回るためのポケモンをまず用意しなければならない。
とにかくヤクザに調査ポイントを稼がされる奴隷扱いで、最終的にストーリーを1段階進めるまでに10万調査ポイント要求される。
レックウザにたどり着く頃には、虚無のポイント稼ぎと、その前提となるドーナツリセマラ、異次元きのみ集めに嫌気が差している。

虚無要素2: 達成できない調査ミッション

全くの不可ではないが、DLCストーリー中の準備が整っていない段階であったり、低レベルドーナツでなんとか誤魔化している段階では、達成が現実的でないミッションもある。
特に、気づかれる前に捕まえるミッションは最悪。制限時間の中で、異次元にいるポケモンの背後からボールを投げつけられる瞬間をじっくり待たねばならない。普通に時間が足りない。

虚無要素3: 経験値の入らない異次元

異次元ミアレでは、野生のポケモンを倒したり捕獲したり、トレーナー戦に勝利しても経験値が入らない。
手持ちポケモンはすべてレベル100にしておくことが前提で、その上で食べたドーナツのランクによって異次元にいる間だけレベルが一時的に上昇する。
異次元で出会ったポケモンを育成するには、異次元でボールを破壊した時などに入手できるけいけんアメを注ぎ込め、というデザインになっている。

つまり、調査ミッション次第では野生のポケモンと戦う旨味が一切ない。
一切ないのにその辺を歩いているだけで絡まれるので、ストレスにしかならない。
せめて、倒せば制限時間延長くらいしてくれても良かったのではないか。12

虚無要素4: 悪化した暴走メガシンカ

DLCストーリーでも、たびたび暴走メガシンカ戦させられる。
しかも、本編中盤以降の例に漏れず、屋上アスレチックの先にいる。

DLCの暴走メガシンカ戦が最悪なのは、暴走メガシンカ戦のフィールドが異次元になっているということ。
貴重なので温存したい異次元きのみを使わされる上、使うまで戦う相手がわからない。
DLCとは言え、ストーリー中からそこまでプレイヤーのやる気を削ぐ必要があるだろうか。

更に悪いことに、これまでの異次元同様、ドーナツに応じた制限時間がある。
DLCストーリー中盤の暴走メガシンカは、時間制限がある中でやってはいけない遅延行為を、あの手この手でやってくる。
メガシャリタツは狭くないフィールドをビュンビュン飛び回って攻撃のターゲットにしにくいが、これはまだ可愛い方であった。
メガニャオニクスはHP一定以下で高耐久のバリアを展開し、破壊するまで攻撃が通らない。
しかもバリアを破壊しようにもターゲットしにくく、一定時間で破壊できないとフィールド全域に即死ダメージを飛ばしてくる。
おそらく破壊のためにはある程度の手数が必要だと思われるが、そこまでするなら場に出ているポケモンを引っ込めて、即死ダメージを回避行動で回避してしまうほうが良い。
一緒に戦ってくれるNPCは一生懸命バリアを破壊するよう勧めてくるのだが、あれは完全に嘘。普通にプレイヤーは回避行動で即死ダメージを回避できてしまう。13

もちろん、ギミック中であろうとも制限時間は過ぎていく。

制限時間に間に合わなかった場合でも、暴走メガシンカのHPを引き継いで再挑戦することができる14のは救いだろう。15
このあたりの暴走メガシンカ戦は体験がひどすぎて、散々悪口を言った虚無の調査ポイント稼ぎのほうがまだマシに見えてきていた。16

暴走メガヒードラン戦からは、ギミックの説明すら放棄し始めた。嘘を説明されるよりはずっと良いし、メガニャオニクスほどの遅延行為はないので比較的マシではあったが。

ラストのレックウザ戦では、唯一の良心だったHP引き継ぎ再挑戦ができない。
それでも、メガニャオニクスのひどい遅延行為よりはマシだった。

虚無要素5: もはや不要なストーリー

調査ポイントをためれば続きのストーリーが見られるぞ、というワクワクは、一切存在しない。
ポイントがたまった後に見られるのはヤクザから与えられる「次のポイントを稼げ」という指令だけで、ひたすら賽の河原状態になる。
いちいちヤクザの拠点に出向かされる必要すらなかったのでは。

虚無要素6: 捕獲したくないのに捕獲させられる

異次元の調査ミッションには、ポケモンを捕獲するものも含まれる。
つまり、ポイント稼ぎの過程でひたすらポケモンを捕まえなければならず、これを繰り返していると32しかないボックスが溢れてしまう。
適度に被ったポケモンを逃がす作業を行う必要がある。

もっとも、筆者は最後の方では暴走メガシンカを周回していたので、ボックス溢れには至らなかった。
それでも、普段使いのポケモンが、必要もないのに乱獲された哀れなポケモンたちで埋め尽くされて探しにくくなるのはストレスだった。17

ボールは、リピートボールが強い。たまやで100個単位で購入しておき、それで捕獲ミッションを達成していくことになるだろう。18

異次元図鑑

DLC追加ポケモンは基本的に異次元ミアレにしか出現しない。
そして、異次元のタイプと★ランクによって出現するポケモンが決まっており、目当ての異次元が出るまでベンチで休んでリセマラすることになる。
★5異次元はDLCストーリークリア後にスペシャルサーチを行うことでのみ出現し、これでしか手に入らない準伝説、レアポケモンも存在する。
スペシャルサーチ1回につき、見つかる★5異次元は1つだけで、1回行うたびに25000の調査ポイントを稼ぎ、毎回ヤクザの拠点に向かう必要がある。
見つかる★5異次元は野生のポケモンが現れるものばかりではなく、トレーナー戦の異次元も出てくる。19
スペシャルサーチを繰り返さないことには捕まらないポケモンが多数いるため、異次元図鑑の完成を見据えるのであれば、DLCはストーリーをできるだけ早く駆け抜けて、スペシャルサーチを回すだけの高効率ポイント稼ぎの手法を確立しておくべき。

ガラルカモネギ

スペシャルサーチ限定でないものの、ガラルカモネギは出現する異次元が★3格闘タイプのみで、なおかつ異次元プレビューの3匹に表示されないケースがあるため、見落としやすい。
★3格闘の異次元かつ、プレビューされるポケモンがワンリキー系とアサナン系のみの場合、その異次元でガラルカモネギも出現するため、完成を狙うなら見落とさないようにしたい。20

スペシャルサーチ周回

パンプジン+コノヨザルの、暴走メガシンカ高速周回がオススメ。
暴走メガシンカ異次元は1回クリアすると10000ポイントもらえる上、パンプジンでゴーストタイプを付与してからコノヨザルでバフ・デバフをガン盛りしてふんどのこぶしを打つと、2~3発で倒せるケースが多い。
あとは、メガバンギラス対策に格闘タイプでも用意しておけば、暴走メガシンカ異次元はかなりストレスフリーに周回できる。

20000ポイント溜まった後は、適当な★4異次元に異次元カシブの実x8のきのみドーナツでも持って潜っていけば、異次元きのみを補充しつつ残りのポイントを稼げる。

筆者も最後までスペシャルサーチ専用のロトムが残ったので、周回していた。

なお、ラティオス、ラティアスの兄妹は、対応するサイドミッションをクリアしないと出現しないらしい。21

異次元周回

★4など、通常の異次元を周回する際には、カイリューやルカリオで、ツタ、岩、ヘドロを破壊できる技、高速でボールを破壊できる技、遠距離のボールを破壊できる技を揃えて走った。
カイリューであれば、げきりん、たきのぼり、しんそく、たつまき。ルカリオであれば、メタルクロー、バレットパンチ、サイコキネシス、しんそく。
これに加えて、捕獲用のさいみんじゅつ持ちゲンガーを添え、あとは有事に備えて強力なポケモンを連れていけば、周回パーティの完成。
筆者は暴走メガシンカと並行していたので、最終的にはパンプジン、コノヨザル、ゲンガー、カイリューorルカリオ、ヘラクロス、自由枠x1のような構成にしていた。

サイドミッションクリア

DLC含め、EX以外のすべてのサイドミッションをクリアすると、ホテルZでサイドミッション200が出現。
ライバルとの最後の一騎打ちのあと、屋上でなんかいい感じの会話が始まるが、ライバルの印象があまりにもアレなので会話の内容が全く頭に入ってこない。
条件の厳しさに比して、達成感が薄いのはそのせいだろう。

総評

ゲームシステム自体は、本編の範囲においては悪くない。むしろ新鮮で良いと感じられることが多かった。
ところが、シナリオが足を引っ張っている。
システム面も、中盤以降のプレイヤーに要求する行動にうっすらと嫌気を感じさせ、あろうことかDLCでその方向をガッツリと伸ばしてしまったために、体験の悪さだけが強調されてひどいことになってしまった。

これでも、アップデート22によってマシになった後だというのだから、配信当時にプレイしてしまったプレイヤーがどれだけ苦しんだかは、もはや想像すらできない。

劣悪なプレイ体験をどこまでプレイヤー努力で改善できるか、というところに魅力を感じられればなんとか耐えられるが、そうでなければDLCには手を出さないほうが精神衛生に良いだろう。


  1. ワイルドゾーンにはそれぞれ特色があるのだが、最終的にミアレシティの屋上アスレチックを走らされる時間が長すぎる。
  2. シリーズにとって神聖だったはずの儀式が軽視される体験は、遊戯王Arc-Vを彷彿とさせる。あちらもデュエルを軽視するひどい体験だった。
  3. 残念ながら、虚無次元ラッシュに囚われすぎて名前すら思い出せない。
  4. 実際にはわざプラスを使えばメガシンカしなくても暴走メガシンカに対抗できるが、プレイヤーへの誘導はメガシンカを使わせる方向に向いている。
  5. せめてFF10のエボン=ジュ戦のリレイズのようにわかりやすい演出があれば良いのだが、それすらなくしれっと復活する。
  6. 友人に交換してもらった。
  7. マッチングする相手がいなくなったら手に入りにくいかもしれないが。
  8. 野生のポケモンを捕まえる、気づかれずに捕まえる、宙に浮いたボールオブジェクトを破壊する、など。
  9. なお、ショップ店員に話しかけると購入のための選択肢が表示される。ラシーヌ工務店もそうだが、ポケセン・たまや・いしやのようなショップUIは作れなかったのだろうか。
  10. ドーナツの作成完了時にオートでレポートが書かれるが、バックアップデータは上書きされない。ポケモンセンターで回復してバックアップデータを作成しておき、ほしいドーナツの効果が得られなかったらリセットして、タイトル画面で↑+XBでバックアップデータをロードする。
  11. 低レベルドーナツでは制限時間が短すぎる上にきのみ入手数が渋すぎて、筆者としては何度もやりたい方法ではなかったが。
  12. そもそも制限時間がストレスすぎるのでなくしてほしいが。
  13. まさかと思って試しに回避行動してみたら普通に避けられて、思わず「アホくさ」という声が出た。
  14. 正確にはHPを完全に引き継ぐわけではなく、暴走メガシンカ戦のチェックポイントからの再開。
  15. 再挑戦時にドーナツの制限時間が復活するのは偉い。
  16. なお、この後の伝説枠ラッシュで調査ポイントをひたすら稼がされ、結局どっちもどっちだという感想に落ち着いた。
  17. ボックス内検索はUXがあまり良くなく、あまり使いたいという気持ちにならなかった。
  18. 異次元でのみ手に入る特殊なボールで捕獲することにこだわる、いわゆるオシャボ勢もいるようだが、この虚無システムでそこまで気を遣えるのは大した忍耐だと感心するばかりである。
  19. 一応、トレーナー戦は得られる調査ポイントがやや多めで、特定のトレーナーからは異次元きのみが3つもらえるなどの特典がないではないのだが、そのために消費するドーナツの確保が前提となる。
  20. 筆者は中規模異次元でこのパターンを確認した。
  21. 未確認。
  22. きのみ一括購入やメガカケラ所持上限の増加。