【ゲーム感想】バレットガールズ
目次
前置き
筆者はファンタジアをトロコン済み。
2の内容についてはほぼノータッチで、とりあえず1だけトロコンしてみた。
いつもどおり、本記事は作中のネタバレを含み、なおかつ百合豚目線での感想になることにご注意いただきたい。
グラフィックス
Vita時代ということもあり、やや粗目の3Dモデルだが、かわいい系の方向性はしっかり確立されているように思う。
キャラごとに表情も豊かだし、当時のものとしては動きもそこまで不自然でなく、よく動いている。
衣装の破け差分に力が入っているのはこの当時から。衣装の種類は色違いが多めだが、決して少ないわけではない。
DLCでくノ一とチャイナ服が出ていたのでお布施のつもりで買ってしまったが、かわいい。1
なお、本作で購入したDLC衣装は次回作にも適用可能とのこと。なかなか太っ腹だ。
ステージ背景として、ちゃんと岬守学園の校舎や商店街を描写してくれていて、その点では人工物を極力廃したファンタジアよりも凝っているかもしれない。
キャラクターのバストアップ絵やタイトル画面のイラストはややデフォルメの効いたかわいい絵柄。
ファンタジアの絵も今どきという感じがしてよかったが、これはこれで好き。
サウンド
SE周りはファンタジアとほぼ変わらない。
BGMはなかなか緊張感があって、なおかつゲームの邪魔をしない謙虚さがあり、大変良い。
OPは海凪のCVが歌うFaith。かっこいい。
システムボイス周りの残念さは、ファンタジアほど強く感じなかった。
カーソルが移動するたびにしゃべるのは同じなのだが、カーソルの移動頻度がファンタジアの女子力ツリーに比べれば圧倒的に少ないのと、カーソル移動の入力が少し重めであるおかげだろう。
シナリオ/キャラクター
かなりコンパクトにまとまった熱血部活モノ。
最序盤だけ、目を背けたくなる匂いがするものの、それ以外はテキスト面でも至って普通。
キャラクター同士の掛け合いはファンタジア同様に光る部分が多く見られるため、地の文や導入の説明だけもう少し自然にできれば完璧なのではないかと思われる。
火乃本彩
主人公。シリーズ第一作の本作は、彼女が救護部ではなく間違ってレンジャー部に入部してしまうところから始まる。
好成績を取れば救護部に移籍できると知り、それを目標として頑張るのだが、いつの間にかレンジャー部としてすっかり馴染んでしまう。
最終ミッションで全部員に発破をかける部分は少し不自然さがあったものの、優理奈へのまっすぐな気持ちが大変良質な百合。
金園優理奈
彩とともに入部した一年生。しかし、その正体は強豪岬守レンジャー部を内部から崩壊させるため、他校から送り込まれた工作員だった。
ストーリー中でもあまり隠す素振りがないので、明かされたときも別に驚きはしなかった。2
負い目を感じているが故に好意を受け入れられず拒絶してしまうが、そこに諦めずにグイグイ来てくれる彩に救われる、という展開が筆者にクリティカルヒットした。
木住野玲美
岬守学園レンジャー部のエースアタッカー。海凪のサポートとして選択しようとすると、「五月蝿い」とバッサリ斬られる。
ファンタジアでは登場しなかった狂気モードの描写は、見た目と声の可愛さから、割とイキリモード感がある。
ファンタジアプレイ時点から注目していた通り、月代とイチャイチャする会話が目立って大変良い。
高梨月代
サポーター兼セクハラ担当。寂しがり屋のお触り魔女。
注目されたくはないけど構ってはほしい、めんどくさい女。
とにかく玲美とイチャイチャしっぱなしで、この点だけで百合としてとても好き。
月代アタッカー、玲美サポーターで出撃すると煽り合ってくれるし、サポーターとして玲美を選択しようとすると最高に楽しそうな月代が見れて良い。
天峰咲姫
ダウナー系モノグサ女子。スイーツが~るずモードはなかなかクドい感じがする。
半目の表情がかわいい。
神代海凪
四弾丸のクソ真面目メガネ。玲美と月代がアタッカーとサポーターという対比であったのに対し、姫と海凪は真面目不真面目の対比になっている。
早乙女陽希
副部長。たまに熱血がすぎる以外はまともで、安心感がある。
土居内麻衣
忙しい部長。古傷がどうの、という話は次回作で明かされるんだろうか。
どうやら脱ぎ癖があるらしい。
星川冥香
最も頻繁に姿を見ることになる顧問の先生。関西弁のねーちゃん。
割と頻繁に脱ぐ。部長の脱ぎ癖はここから来てるのか……?
A判定だと厳しかったり優しかったり、評価がブレブレ。
CV牧野由依。Angel Beats!の遊佐の人。
雪城瑠水
購買部のツイン縦ロールお嬢様。麻衣や陽希とは同学年で、中等部からの付き合いらしい。
あまりにも美少女。衣装や下着を購入する画面では自らマネキン役になってくれる。
CV牟田美波。
システム
学園どんぱちアクション
ファンタジアと基本的なシステムは同じだが、敵キャラが全員も部3。
敵を倒す、目的地点に到達する以外にも、マップ内のアイテムを回収したり、敵に見つからずに目的地点に到達したりするミッションがあり、遊びの幅で言えばファンタジアよりも広く、楽しい。
ローディングもなかなか高速であったように思う。
武器格差
ファンタジアではショットガンゲーであったが、本作はアサルトライフルとバズーカ、手榴弾が強力で、それ以外を使わなくなってしまった。
まず、攻略においてはほぼアサルトライフル一強。次点で、場面に応じて最適解になりやすい手榴弾。
ファンタジア同様、回避行動の直後に射撃するとオートエイムがかかるため、連射速度、装弾数、威力を総合してアサルトライフルが最も使いやすい。
コロリンからのアサルトライフル5発程度、で敵一人を落とせるので、それを繰り返すことになりがち。
物陰から手榴弾を投げ込んで爆破するのも有効。投げ方にはコツがいるものの、爆発範囲が広く、複数を巻き込んで脱衣させやすいので、下着狙いでは特に有用。
相手の射線に入らずに攻撃できる唯一の手段でもある。
バズーカは装弾数が1と少なく、リロードに時間がかかるものの、脱衣性能がトップ。
とりあえず真っ向から雑に脱がしていきたい場合にはこれを使う。
本作は得意武器に応じて威力が上がったりするので、アサルトライフルと手榴弾得意な海凪や、バズーカと手榴弾得意な玲美が強キャラになる。
サポーター
あまり恩恵がわからないが、サポーターがいるとミニマップ上に敵の位置を教えてくれる。
キャラごとの性能差は不明。多分、差はないんじゃないかな……?
ミッションによって選べないキャラクターはいるが、基本的に好きな組み合わせで出撃すれば良い。これはこれで嬉しい。
ミッション中の専用掛け合い的なものはないのだが、月代と玲美はセリフで会話してるような感じになり、これもまた好き。
尋問
シリーズ第一作からファンタジアに至るまで、このシステムは基本的に変わらないようだ。
3Dモデルがまだ粗めであることからファンタジアほどではないが、目のハイライトが消えたりアヘ顔晒したりするので、下品ではある。
尋問用のアイテムに納豆があるのは個人的に許しがたい。ちゃんと食べてほしいし、ベタついて痒くなりそう。
筆者はファンタジアの経験から、この虚無をあんまり感じたくなかったので、DLCアイテムでサクッと高得点だけ取って終わりにした。
おブラ、おパンツはも部から引っ剥がす
本作は敵キャラ(も部)にも脱衣判定があり、脱衣させるとショップにそのキャラ4の下着が登録される。
ショップではミッションや尋問で得たポイントを使って購入できる。
やりこみ
トロフィーコンプ
ショップで要求されるポイントが多いため、衣装・アイテムコンプ系が難関になる。
伝説のレンジャー
特別任務で連続15回成功。やや時間はかかるが、ちょっと頑張ればできる。
尋問特訓Sランク
各キャラクターの尋問特訓でSランク達成。
DLCアイテムがあれば雑に連打するだけで終わるので、筆者はそれでサクッと終わらせた。
岬守の戦姫、衣装の魔術師、尋問特訓の達人
武器、衣装、尋問アイテムのコンプリート。ショップで購入することになるので、それだけのポイントが必要になる。
必要な総ポイントが多めなので、麻衣高度任務をひたすら周回して稼ぐことになるだろう。
おブラの将軍、おパンツの将軍
おブラ、おパンツコンプリート。も部をひたすら脱がす作業が必要になる。
特にレアな、しずかちゃん、ももこちゃん、めぐみちゃんは難関。
しずかちゃんは麻衣簡易Bをひたすら手榴弾脱がし周回した。
めぐみちゃんは優理奈高度でバズーカ持ちのも部から確認。
一応、名前に対応してどこに出てくるかは決まっているようなので、スレなどの報告をベースに周回すれば手に入りやすい。
モミケーションの神
戦略マップなどでキャラクターの胸を1000回タップする。
vitaTVでもDual Shock 4のタッチパッドで対応可能。Dual Shock 3のスティック押し込みでも良いらしい。
かなりの虚無作業。推しキャラをポイントかDLC5で購入しておくとせめてもの慰みにはなる。
ボーナス会話コンプ
アイテムなどのコンプリート率や、全ミッションSランク達成などでボーナス会話が追加されていく。
くだらない日常系の会話イベントが多く、トロフィーに直接関係したりしないので、特別に推しキャラがいるのでなければやる意味はあまりない。
トロコンし、全ミッションをSランククリアしても1つ埋まらないようになっている。
なんと、条件は推しキャラ全購入。
1キャラにつき9万ポイント必要で、最初から購入済み扱いの冥香さんを除けば9人。つまり合計81万ポイント必要になる。
ポイント稼ぎ周回のメッカ、麻衣高度任務の1周のポイントが2200なので、必要総ポイントは369周相当になる。
1周1分程度+会話やキャラ選択のインターバル1分と考えて2分で2200ポイントとすると、12時間以上かかる計算になる。
流石にそこまでやる気力はなかったので、筆者は諦めた。
総評
本作は尋問以外もシンプルでありながらなかなか楽しく遊べるようになっていて、ボリュームのコンパクトさもサクッと遊ぶには丁度いい具合に感じた。
考えて攻略しないと難しいステージもあり、しっかりゲームとして楽しめる良作。
そして何より、百合として玲美と月代の関係がめちゃくちゃ良い。vitaTVを引っ張り出してやった甲斐があったというものだ。