【漫画感想】エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~

目次

  1. 概略
  2. 構成
  3. 黄昏の「空」
  4. サスペンス風味?
  5. 狸親父=コルランド?
  6. アーシャ!
  7. フラメウの行方は?
  8. エスカかわいい

ゲーム/アニメに引き続き、コミックスも読破
そのどちらとも違う味付けが新鮮で良い

概略

ゲームやアニメと同じ、エスカとロジーのコルセイト支部への着任から未踏遺跡踏破、そして別れまでの話

構成

全2巻にエスカ&ロジーのアトリエの要所をしっかり濃密に詰め込んだ良い作品
序盤の黄昏を象徴する北の集落消滅イベントから一気に飛行船建造まで飛ぶため、間はだいぶ端折られている
その分だけ、この作品を語る上で欠かせない飛行船建造から未踏遺跡到達までの流れを極めて丁寧に描いている

黄昏の「空」

コルセイトの空が青くない理由が描かれていて、なるほどという感じ
はちどりひめの絵本の下りにもさり気なく「ソラ」が追加されている

サスペンス風味?

ゲームともアニメとも違うのは、中央から来たロジーの目線を通して見る、辺境に佇む機械人形の謎に関する描写
技術的に世界で最も進んだ中央から、最も離れた辺境コルセイトになぜそんな古代の遺物が、しかも完全な状態で稼働しているのか
クローネの無感情な作画がより一層、太古の謎の不気味さを際立たせる

彼女の口から語られる真実とは!
みたいな展開がゾクゾク来る

狸親父=コルランド?

マリオンさんがコルランド支部長を狸親父と評している
確かに食えない男かもしれないが、原作でもアニメでもそんなにヒネた描写はなかったような

原作で彼女が狸親父と呼んでいるのは、中央にいた頃の上司のはず

原作でマリオンさんと支部長の絡みがほとんどなかったこと、マリオンさんの中間管理職としての苦悩を表現するためのささやかな脚色だろう

アーシャ!

1pだけ、表情が確認できないとは言え、アーシャが出てくる!
キースさんにオディーリアさんまで!
これは前作ファンにもたまらないサービスだった

フラメウの行方は?

ゲームでは別の場所に転移したらしいフラメウ、漫画ではどうやらどこへ消えたか描かれていないようだ
フラメウを殴って目覚めさせてめでたしめでたし、だったゲームやアニメと違い、その前後の構成がうまく濃縮されている
クローネさんがフラメウの下に残る選択は、実に良かった

エスカかわいい

最終的にここに落ち着くのがエスカ&ロジーのアトリエ
髪下ろした状態のエスカとか素晴らしいし、別れのシーンの「振り返らないでください」とかもうベッタベタで最高
ロジー君もちゃんとイケメンに描かれていて、大変満足できた