【ゲーム感想】メルルのアトリエplus~アーランドの錬金術士3~

目次

  1. 前置き
  2. グラフィックス
  3. サウンド
  4. シナリオ/キャラクター
    1. メルル
    2. ケイナ
    3. ライアス
    4. トトリ
    5. ミミ
    6. ロロナ
    7. ルーフェス
    8. ジーノ
    9. フィリー
    10. フアナ
    11. ステルク
    12. エスティ
    13. ジオ
    14. アストリッド
  5. システム
  6. やりこみ
    1. 周回プレイ
    2. エンディングコンプリート
    3. トロフィーコンプリート(マキナ攻略)
  7. 総評

前置き

筆者はロロナ(無印)→トトリ(無印)→メルル(plus)の順でプレイしているため、
新・ロロナやトトリplus、メルル無印の情報は持っていない
容赦なくネタバレするため、これからプレイしようと決意している人は注意

グラフィックス

トトリ無印から比較して、かなり綺麗になっている
特にトトリちゃんのモデルが非常に可愛い
アニメ調の3Dモデルなので、とっつきにくさは全くない

OPが前作までのアニメではなくなったのがちょっと寂しいところ
(ただ、トトリの時でも動きや作画に無理が感じられたので、英断ではあると思う)

OPの背景に、今作本編には登場しないがシリーズで出てきたキャラクターが紛れているのは嬉しいファンサービス
まだ見つけていない人は、マークさんやリオちゃんを探してみてほしい

サウンド

これまで通り、明るく軽快なBGMを引き継ぎつつ、ボス戦のBGMは方向を変えてかっこいい系に仕上げてきている
みんなで決めるゲーム音楽ベスト100にも選ばれているらしい

ボス戦を熱く演出してくれるAstral Bladerや、歌詞付きを聞いていると洗脳されそうになる錬金少女メルルの歌が個人的にツボ

ロロナのアトリエ、トトリのアトリエのBGMアレンジも収録されており、そこもアーランドシリーズファンには嬉しい

シナリオ/キャラクター

良くも悪くもアストリッドという便利キャラが目立った
前作までのキャラクターが前面に押し出される機会が多く、新作キャラはやや影が薄くなりがち
しかし、それでも個性的で面白い連中であることに変わりはなく、アーランドシリーズらしい性格をしている

前作までのキャラは各々成長や変化が見られて楽しい
トトリのアトリエ同様、前作キャラが集まるイベントスチルもある
これらを考えると、ロロナ/トトリをプレイしたことのある人向けのゲームと言えるだろう

メルル

振り回され系→天然毒吐き系と来て、三作目の主人公はスタンダードな元気少女
ちょっと頭が悪いところはあるが、理解力がないわけではなく、周りのサポートを受けながら成長していく姿が微笑ましい

ケイナ

幼なじみは負けフラグ
パッケージを飾っていながら、他のキャラほど目立たない
陰ながら王女を支えるメイド、という意味では影が薄いのもそういうキャラ付けと納得できるか

ライアス

ブラコンの弟
アーランドシリーズでは珍しい(リオネラ以来?)、後ろ向きな性格がちょっとつらい
機械仕掛のトンファーがかっこいい
タイムカード押し戻しスキルにはお世話になりました

トトリ

今作さいかわ且つ最強の先生
前作で猛威を振るったデュプリケイトが健在で、しかも今作の神秘のアンクは時を操るすさまじい壊れアイテム
これと、最後の一撃系をつけたMP回復エリキシル剤があれば、ずっとトトリ先生のターン
敵はおろか味方の介入も許さないその様は、まさに錬金術を極めたDIO
ポテンシャライズ時のタイムワープがまた凶悪

火力面はさほど伸びないので、強力なボス相手にはメルルのポテンシャライズをサポートするように動くことになる

天然毒舌キャラは健在だが、前作よりはマイルドになっている印象
前作trueエンドの後という設定なので、普通にギゼラさんの話は出てくる

ミミ

キマシ枠
トトリちゃん好きすぎるでしょ
最高のツンデレ

スキル使用時の槍の回転がかっこいい

キャライベントは百合的にとてもおいしいのだが、スチルでトトリちゃんの首がやけに長いところだけ気になる

前作よりも余裕のある淑女に成長しているが、やっぱりトトリちゃん大好きなので百合好きにはぜひ彼女のイベントを見ていただきたい
特に例のキノコイベントがとても良い

ロロナ

【悲報】我らがロロナ先生、永遠の8歳児になる
どうしてこうなった、としか言えないが、あの師匠故致し方なし
前作までの彼女を知っていると、登場後しばらくは戸惑うことになるだろう

元々ロリ声の門脇舞以が、更にロリ声の演技をしていて心配になるレベルでロリ
エンディング次第で彼女の姿が元に戻ったり元に戻ったりするので、シリーズファンはぜひめげずに頑張って欲しい

ルーフェス

テラ子安
優秀すぎる執事。というよりは、大臣?
普段は冷静な彼だが、趣味のこととなると、という意外な一面が可愛い

ジーノ

前作では単体技しか持っておらず、ただのクソ生意気なガキという印象だったので筆者に全くと言って良いほど使われなかった不遇少年だった
今作でもそのイメージを引きずられてそこまで頻繁には使わなかったが、成長という意味では彼が最も前作から成長しているかもしれない
背はかなり高くなっているし、何と言っても落ち着きがある

剣の端っこから氷出してくる系なので、エアトシャッター戦では場合によってはお世話になるかも

フィリー

前作で百合厨だった彼女は、今作ではBLもNLもいけるカプ厨だったことが判明する
前作に比べれば多少成長しているのかもしれないが、やっぱりルーフェスやミミは苦手

今作では姉との絡みも追加されたが、単なる受付嬢という役柄上、やっぱり影は薄い

フアナ

お色気枠
ロロナのアトリエのコオル君のような行商人
露出度が高く、良いモノをお持ち
すっぽんぽんのイベントスチルも、青少年の何かが危なくなる

通常攻撃が全体攻撃で、ドロップの品質を上げる能力を持っているので、武器が揃ったら連れ回すのもあり

ステルク

こじらせちゃった元騎士
前作と比較にならないほどこじらせている他、ゲーム開始時点で39歳というのがまたアレ
キャラ性能はシリーズ共通でかなり良いほうなので、お世話になった人は少なくないはず

1作目からは想像できないほど面倒くさいおっさんになってしまった
その、もうちょっと、落ち着いてくれても良いと思うのだが

彼に関しては成長というより老化を感じる悲しい存在である

エスティ

まさかのプレイアブル化
単なる受付嬢だったはずが、双剣を操り巨人を駆逐する連中の如くビュンビュン飛び回る
髪も短くまとめてスッキリと清潔感がある彼女だが、何故か相手が現れない
理想が高すぎて釣り合う相手が現れないのか?

結婚できない勢としては彼女を見ているとだんだん辛くなるものがある

ジオ

よきおじさまとして助言を与えてくれるちょび髭ナイスミドルのジオ様、ロロナのアトリエ以来の登場
大塚明夫のダンディボイスがたまらない

キャラ性能は大変良いのだが、二周目以降で尚且つやや複雑な条件を満たさないと仲間にできない
しかも、メンバーに加えるにはハルト砦にわざわざ出向かなくてはいけないので面倒

過去を語るイベントでも渋みがにじみ出ていてとても良い

アストリッド

公式サイトのキャラ一覧にいなかったので彼女の再登場には驚いた
そして、同時にロロナ先生を襲った悲劇の顛末を大雑把に理解してしまった

この世界観でよくわからないことが起きたらだいたいこいつのせいである

とにかく問題だらけの性格だが、根っからの悪人というわけではない
悪いやつではあるが

システム

基本システムを前作から踏襲しつつ、調合周りはより整理されたわかりやすい形になった
終盤はとにかくコストレベルのやり繰りに苦労する
vitaのマシンパワー故か、時折フリーズしかけるような挙動がやや怖いが、実際にフリーズしたことはない
ロロナのアトリエでフリーズして半年戻された苦い記憶からすれば、今作はそういったことは一切起こらなかった

それでも条件が揃うとフリーズする報告はあるので、現在プレイしている人、これからプレイする人はこまめにセーブをして臨まれたい

調合で特性をいかにして引き継ぐかを考えるパズルが非常に楽しい
楽しいのだが、素材のカテゴリからどういうルートで引き継げるかを調べる手段がゲーム内には存在しないので、そういった検索性がよくなれば完璧か
4週目でマキナが攻略できなかった場合は、そのルート検索プログラムを組んでいたところである

やりこみ

周回プレイ

2周目以降でなければ仲間にならないキャラや見ることの出来ないイベントがあり、このゲームを楽しむのであれば最低でも2周は必須
装備しているものと所持金が引き継げるので、1周目が終わるまでにそこそこの装備を揃え、エンディング前に全アイテムを売却しておきたい

筆者は後述するエンディングコンプリート、マキナ攻略のため、4周した

エンディングコンプリート

用意されている全てのエンディングを見るには、最低2周する必要がある
ただし、条件が複雑で日数のかさむエンディングもあるため、2週で全て満たそうとするとスケジュールがギチギチになる
筆者は4周を要したが、要領よくやれば3周でも十分可能だろう

トロフィーコンプリート(マキナ攻略)

エンディングをコンプリートした上で、残ったトロフィは無限回廊のボス、変異エント、マキナのボス撃破のみ
無限回廊や変異エントは条件さえ満たせばマキナとは比べ物にならないほど楽なので、実質トロフィーコンプはマキナ攻略とほぼ同義

マシーナオブゴッドはアイテムを作りこみ、装備も十分に作りこめば勝てる相手だが、その条件を満たすのがやや面倒
2周目では無理をせず、3~4周目に回すべき

神秘のアンク、MP回復用アイテム、影の言霊、ベテランスキル、デュプリケイト、ローエンシェルが鍵

総評

好きなキャラがそこそこいたし、やりこみもやりごたえバッチリ
シリーズファンの自分にとっては良ゲーだった

これからやろうと考えている人は、ぜひロロナ、トトリを先に
ただし、どちらも時間がかかるので、かなり敷居が高くなるとは思う