【ゲーム感想】ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~
目次
前置き
筆者は不思議シリーズを全て制覇済み。
本記事にはシリーズのネタバレを含むため、未プレイの方は注意してほしい。
グラフィックス
3Dモデルは、直近プレイしていたライザシリーズから見ると、やや頭身が下がっているように見える。
不思議シリーズの頭身はこんなものだったかなという感じもするので、違和感があったわけではない。
雨で濡れる描写はしっかりしているが、今作はライザほどお色気に特化した表現がされているわけではなく、本当に濡れているだけという感じ。1
雨の水滴が顔を伝う表現がされており、流れる道筋がちょっと重力に逆らい気味であったことは気になった。
ただし、これも新しい挑戦のひとつであろうとは思っており、極端に悪いことではない。
服装周りはラミゼルやカティ、ピリカ、アレットなど、だいぶ攻めているキャラクターが多いように感じたものの、人形プラフタが元々アレなのに比べれば可愛いものである。2
背景はいつものアトリエ。ライザほど鮮やかな表現はなかったものの、いつものという感じがして安心感があった。
重要なイベントで流れるイベントムービーはほんの少し質感が変わっているような気もしたが、気になるほどではない。
イベントスチルは本当に要所でしか出てこないため、その意味ではちょっと寂しい。
不思議な出会いのスチルが、ソフィーの心情も相まってめちゃくちゃ刺さる。
サウンド
本作にはアサノハヤトさんは参加していないそうである。
しかし、ガストのサウンドチームは浅野さん参戦以前から粒ぞろいで、本作も良曲ばかりであった。
アトリエ曲の 陽だまりのピアチェーレ
は、やはり本作で最も長く聞く曲になる。
ずっと聞いていても飽きないのは流石のアトリエ曲クオリティ。特に、今作はライザシリーズよりも調合パズルで思考、試行錯誤の時間が長くなりがちで、プレイ時間の9割はこれを聞いていたのではないかと思うほど。
マップによっては、は昼と夜とでBGMが変わる。菌糸に沈む
菌糸に眠る
はピアノで繰り返される旋律がすごく不安になる。3
瞼の向こうの遠雷
は終盤ダンジョンらしいコーラス入りで熱い。織翳
春告鳥
はソフィーらしい爽やかさの突き抜ける曲で良かった。
Destructive Disruption
は見事な阿知波節。このギターの使い方は間違いないと確信したし、テンション上がった。
他に印象に残ったのは 想いを描けば
の癒し性能や、 どこまでも、いつまでも
がしっかり重要なシーンを盛り上げてくれるところ。
OPの Syndetos
は優しくも力強い歌声が良い。
シナリオ/キャラクター
ソフィー・ノイエンミュラー
我らが本作の主人公。1の頃の幼さがだいぶ抜けていながら、フィリス以降の大人びた感じもない、まさに中間の状態をしっかり表現してくれている。
とにかく前に向けて突き進むエネルギッシュな性格も健在で、とにかく頼もしい。
無印以上にズボラさが強調され、そういった意味では残念美人への道が開けたとも。
本作は彼女たちの成長譚で、この物語を経たからこそフィリス以降のあの余裕が出ているのだなというのも納得であった。
全体を通して可愛さと力強さが目立つ彼女であったが、最後の最後でラミゼルをおばあちゃんと呼んで泣くシーンはずるい。
ちゃんと乗り越えたはずの祖母との今生の別れをもう一度しなきゃならんというのは、こう、かなり来る。
CVは無印から変わらず、相坂優歌。
プラフタ(過去)
通称ロリフタ。エルデ=ヴィーゲはあらゆる時間から人々を集めており、その中には生身の頃のプラフタもいた。
少し精神的に幼いところがありつつも、知的好奇心旺盛で真面目なところはやはりプラフタである。
彼女もソフィーとの出会いで大きく成長する。
記憶を継承せずにエルデ=ヴィーゲから帰る選択をするが、それでも残るものはあったのだろう。
髪がめちゃくちゃ長く、二つ結び?にして服に引っ掛けながら下に垂らしている。
先端になにやらゴツめの装飾がついているのだが、重くないのだろうか。
CV井口裕香。人形プラフタときっちり演じ分けられており、必聴。
ラミゼル・エルレンマイヤー
在りし日のソフィーの祖母ラミゼル。ロイテールの実質的なリーダーであったが、ややガサツさがあり、この祖母にしてあの孫ありといったところ。
まだ20代で結婚もしていないが、メンバーの中では年長者らしく、ソフィーやプラフタを優しく見守ってくれる。
錬金術はたいして得意ではないが、ソフィーが公認錬金術士である祖母に憧れているという話を聞き、自らもその道を目指すことを決意する。
ここらはある種、FF8のような神話的な描き方がされていて面白い。
CV高橋李依。がっこうぐらし!のみーくん、FGOのマシュの人。
アレット・クラルティ
スピード型のお調子者商人。お宝を探してあちこちを駆け回っている。
思いつきで即行動し、失敗しても切り替えが早い。完全にビジネス向きの性格をしている。
巨大たるボンバー使用後の勝利時モーションがめちゃくちゃあざとい。
CV悠木碧。まどマギのまどか、Aチャンネルのトオル、ネプシリーズのピーシェ、夢想夏郷の妖夢、Fate/EXTRA CCCのジナコ、世界樹5のアルコンの人。
オリアス・エンデルス
自信家なオレ様系三枚目の用心棒。家族思いの超優しいあんちゃん。
パーティ内では最も背が高い?
ディーボルトのクソ真面目っぷりに振り回されつつもなんだかんだ気に入っている様子。
この二人は信頼関係が見て取れて、とても良い。
CV前野智昭。遊戯王ZEXALのオービタル7、ゴッドイーターシリーズのブレンダンの人。
ディーボルト・レーヴェレンツ
寡黙なクソ真面目騎士。正確には元騎士。
アトリエシリーズにおいてクソ真面目な元騎士と言ってしまうと、ステルなんとかさんを思い出してしまうが、あそこまではっちゃけないし目も光らない。
特にオリアスとの会話において、クソ真面目なりにお茶目なところ4も垣間見え、ただの堅物ではなく真面目ながらどこかズレている感じが面白い。
真面目であるが故に口数が少なくなりがちなところにすごく親近感を覚える。武具のことになると饒舌になるオタクっぷりも良い。
武器が合体要素のある双剣だったり、地面をガリガリと削りながら突進する技があったりと、男の子の本能をくすぐるタイプ。
戦闘中の雄叫びやズメイ関連のイベントから、普段静かに見えて中身は結構熱いことがわかる。
オリアスとのデュアルトリガーがアインツェルカンプ。演出の終わりにハイタッチする描写がツインヒーローって感じで最高。
キャラクターイベントで剣を作ってもらう流れがめちゃくちゃ神話的で、これも好き。
ピリカは伝承の中の騎士が、錬金術士に作ってもらった剣を使っていることを知り、そのレシピをソフィーに託す。ソフィーが剣を作り、ディーボルトはその剣を使って人々を守る騎士であり続けることを誓う。そして、その伝承がピリカに伝わるのである。
CV河西健吾。世界樹Xのマルコ、FGOのペペロンチーノの人。
プラフタ(人形)
本作ではパーティインしない人形プラフタ。最序盤にエルデ=ヴィーゲに飛ばされた際に行方不明になり、彼女を探すところから物語が始まる。
過去のプラフタがいるにも関わらずエルデ=ヴィーゲでの記憶を持っていないことについては、エンディングで明らかになる。
ソフィーとの信頼関係は厚いが、サブキャラクターということもあって出番自体は少なめ。
過去の自分とのやり取りのシーンは雰囲気があって好き。
エルヴィーラ
エルデ=ヴィーゲを作り、人々を招いた夢の神。
元々、エルデ=ヴィーゲは彼女がラミゼルと会いたくて作った世界であり、そこからしてかなり強めの百合ではあるのだが、もう少し深掘りしてほしかったところでもある。
人と接する機会がなさすぎたため、かなり幼い性格である。
なにか良くないことが起きたらだいたいこの子が無茶してる。
CV上田麗奈。ハナヤマタのなる、このはな綺譚の礼、ロード・エルメロイII世の事件簿のグレイ、恋する小惑星の萌、安達としまむらの永藤、ブルリフシリーズの平原美弦、リディー&スールのアトリエのルーシャ、ブイブイブイテューヌのフェアの人。
ピリカ
今作のコルちゃん枠。複製担当。
衣装からして、どうやらコルちゃんと同じ一族らしいが、詳細は不明なまま。
イベントの流れからして、ディーボルトよりは後の時代から来たようだが、ソフィーやコルネリアの時代との関連はわからない。
複製を使いすぎると背が縮む……わけではなく、強烈に眠くなる。
寝起きには必ずミルクを飲むようにしているようで、なんとなくコルちゃんとつながっているようで具体的なところが何一つわからないもどかしさがある。
CV早瀬雪未。あくびが可愛い。
カトリーナ・バルバストル(カティ)
食事処「水晶の輝き亭」の店主。元々、見聞院5の重要ポストにいたのだが、激務に疲れてやめてしまったらしい。
とにかくサボるが、これは見聞院で働きすぎてしまったことによる反動6とのこと。
エルデ=ヴィーゲの中では古株で、訪れた住民の台帳を管理していたり、住民が元いた時代の資料をまとめていたりと、資料をまとめたりそれを眺めたりするのが好きな性格のようだ。
CV沼倉愛美。ハナヤマタのマチ、このはな綺譚の桐、安達としまむらの日野の人。
ノーム・デュモルティエ
推奨の輝き亭で働く店員。カティが重度のサボり魔であるため、実務はほとんどノームが担っている。
元々は名門武家の御曹司であったらしく、諸々を仕込まれてはいたものの、生活能力皆無であった。
それを見かねてカティが引き取り、店員としてのイロハを教え込んだという経緯のようである。
カティに対して恩義を感じており、かなり勤勉に働く。カティのサボりには慣れきっており、特に咎めたりはしない。
なお、カティとノームについては、パーティインするキャラクターではないが専用のイベントスチルが用意されている。7
イベントスチルでの表情がかなり生き生きとしていて好き。
CV大野柚布子。このはな綺譚の柚、ブルリフ帝のきらら、ヘブンバーンズレッドの伊達朱里の人。
前作の皆さん
前作の主要キャラクターも、名前や前作のイベントCGで登場する。
オスカーは最序盤で夢の大樹を見た際に、モニカの歌にも言及するシーンがあった。
ピリカイベントでコルちゃんに言及され、騎士繋がりでジュリオの名前も出た。
人形師としてフリッツにも言及され、キルヘン・ベルの思い出を話すときにパメラの話題も出た。
プラフタとの会話ではルアードの話も度々出てきている。
システム
釜のマスに属性を配置する敷き詰めパズル調合
もはや無印ソフィーの調合システムはほとんど覚えていないが、だいたいそれに近いシステムであったように思う。
今作は釜自体を作り直すのではなく、触媒を作って盤面を広げたり、反転などの操作を可能にしたりしていくシステム。
一度良い効果の触媒を作れば基本的に作り直す必要はなく、そういう意味ではストレスがなくなって良くなった。
リンク成分をつなげて様々な効果を得ることができ、それによって属性値や品質をガンガン伸ばしていくことになる。
ライザシリーズほど思考停止できず、きっちりパズルを楽しむことができ、これはこれで楽しめた。
なお、触媒については結局、最終的にはDLC触媒のペネトリアに頼りっきりであった。アブソプタのぷよぷよ型リンク回収は筆者の脳には難しく、テトリス型のペネトリアは非常にありがたかった。
レシピ発想
レシピノートに条件が書き込まれ、それを満たすとレシピを発想して調合できるようになる。
条件が開示された際には必ず進捗0から開始されるため、開示前に対象の行動を取っていたとしても無駄になりがち。
**の調合や**の討伐などの条件は、「さっきやったじゃんよ」が多発してややストレスであったように思う。
条件に戦闘中の行動を指定するものもあり、戦闘中に条件を確認させてもらえないのもしんどかった。
レシピノートをひとつずつ埋めていく快感は良かったと思う。
大採取
採集道具を装備した状態で特定ポイントを調べると、大採取のミニゲームが開始される。
ミニゲームの結果に応じて、獲得した素材に属性値やリンクマス、品質、個数のボーナスがつく。
目押しが非常に苦手な筆者としては、つるはし、ハンマー、鎌の大採取はなかなかしんどかった。
しかし、これを活用すると属性値やリンク数をある程度制御できるようになるため、最終盤の調合パズルのためには必須となる。
試み自体は面白かったが、もう少しリアルタイム性を落としてほしい、と反射神経ゼロの筆者としては願うばかりである。
天候の変更
フィールドでは天候を変えるためのアイテムを使うポイントがあり、それを駆使して天候を変え、特定の天候でしか現れない道を進んでいくことになる。
晴れ、雨、雪、雷の他、重力の影響を小さくする浮遊もあり、マップギミックとして面白い試みであったと思う。
ただし、天候の変更のためには専用のアイテムの使用回数を消費するため、マップ攻略中に使用回数が切れると戻って調合してやり直し8、というかなりストレスフルな事態に陥る。
天候変更演出も1回1回は長くないとは言え、繰り返しやらされるとゲームテンポが気になってしまう。
特に浮動のギベオンは、効果範囲外に出る際に無視できない停止時間演出がある。
せっかく戦闘開始と終了の遷移をシームレスにしたのに、この演出や後述のオーラ演出でテンポが悪くなってしまったのは残念であった。
クリア後であれば天候変更の使用回数が無限になるため、クリア前にあれこれやりこみをするよりもクリア後にやりこみをするほうがストレスがない。
オーラ
中盤以降の敵は特定の種別のオーラをまとうことがあり、反属性攻撃や特定の行動でオーラゲージを削りきって破壊しないとダメージが通りにくくなっている。
ボス格だけならまだしも、道中の雑魚にも普通にオーラがまとわりつくので、オーラ演出や戦闘テンポを考慮すると、道中探索において雑魚は避けるべきシンボルという認識になってしまった。
様々な属性のアイテムを作って使ってほしいということだとは思うのだが、装備枠やコストの関係上全属性をカバーするのが難しい上、最終的には通常攻撃でガリガリ削ったりオーラの上から削り切るほうが効率が良かったりして、オーラとはいったい何であったのかと疑問を抱いてしまった。
筆者は結局、2周目では一撃必殺、増殖、プライスレスをつけた分銅をブンブン投げて雑魚戦は一撃で終わらせるようにしていた。
ツインアクション
前衛3人後衛3人の6人パーティで、前衛と後衛1人ずつでスキル・アイテムを連続して使い、使った2名の配置を交代するというツインアクションシステムがある。
このシステムのお陰で手数が増え、そして誰かだけベンチにずっと座っているみたいな悲しい状況が生まれず、全員で戦っている感が出たのはとても良かったと思う。
一方、敵の弱点を見つけたという後衛の言葉を信じてツインアクションの対象に選んでも、特に弱点をつく行動がなかったりするケースがあり、オーラの弱点は暗記したり敵の詳細を確認しないとわからないなど、このあたりはストレスがやや強く感じられた。
デュアルトリガー
ツインアクションを使うとDGがたまり、そのゲージが100%以上になると、2人で協力して放つ必殺技「デュアルトリガー」が使用可能になる。
それぞれ個性的なモーションでペアの行動があるので、見ていて楽しい。
特にアインツェルカンプのラストのハイタッチが好き。
使う機会は、オーラダメージの大きいソフィーとプラフタの百花繚乱の法・壊が圧倒的に多かった。
サブイベントのタイミング問題
今作はサブイベントを挟むタイミングがちょっとどうかと思う場面が2回ほどあった。
片方は、デュアルトリガーシステムの解禁イベント。
メインシナリオで町長が大至急集まってくれと言っているのに、パーティメンバー全員がアトリエに集まって必殺技談義を始める。人形プラフタは怒っても良いはずである。
もう片方は温泉イベント。
エルヴィーラが危険な状態で、火山の特定のポイントへ行くと水着で温泉に浸かるイベントが始まる。
シナリオ終盤に訪れる場所で、もう猶予のある状況がないから仕方ないのかもしれない。その時期感について目をつぶるとして、問題は該当ポイントへ行くために天候を雷にしなければならないことである。
パーティメンバーは、雷が鳴り響く火山で温泉に浸かりながらゆったりしている。
風呂または水着イベントはアトリエ的に確かに伝統感はあるのだが、このロケーションはどういうことか。
誰も天候や環境を気にする者はなく、本当にただただ平和な温泉シーンが流れる。背景でしっかり雷がゴロゴロ鳴り響いているにも関わらず。
ここまで来ると、図太いを通り越してどこか壊れているのではないかと、見ていて不安になるシーンだった。
やりこみ
トロフィーコンプ
夢幻に君臨せしものが時限トロフィーなので、これだけ注意すれば良い。
筆者はうっかりノーマルでラスボスを撃破してしまい、2周する羽目になった。
夢じゃない……よね?
一撃で99999以上のダメージを与える。
MPをガッツリ盛ったプラフタにトワイライトプリズムを投げさせるだけでOK。普通に20万以上のダメージが出る。
夢幻に君臨せしもの
ラスボスをVERYHARD以上の難易度で撃破する。
ラスボスはクリア後に再戦できないため、VERYHARD未満で倒してセーブしてしまうと2周目に行かなければ取得できなくなる。
忌々しき悪夢のしもべ/果てなき挑戦心
各地の強敵、巨大な敵をすべて倒す。
特にランクEXの依頼でのみ戦える強敵が残りがち。
無印ソフィーで魔王マラソンをしたことを思い出す程に、最後の1匹が出なくてしんどかった。
2日寝て水晶の輝き亭へ行く、の繰り返しでクエストガチャをやることになるので、EX依頼は見つけ次第こなしてしまうと良い。
ボスラッシュ
本編の敵では物足りない場合にと用意してもらえたエンドコンテンツ。
報酬の素材に装備作成 全能+がついていたり品質が999だったりするため、とにかく最強の装備を整えたい場合はやっても良いかもしれない。
筆者は特にLEGENDなどの超高難易度に挑戦するつもりはなかったのでやっていない。
総評
無邪気なソフィーに癒やされていたあの日から5年半。再びソフィーとプラフタに会えたのはとても喜ばしい体験であった。
メインシナリオ自体は小粒で、特別に良いというわけではなかったものの、ソフィーの「錬金術でみんなを幸せにする」という軸がブレず、力強く突き進む姿がまた見られたこと、最愛の祖母との別れをもう一度する切なさ、時間軸の外側から描く神話的な構造の物語と、シナリオ体験はとても良かった。
システム面もところどころで新しい挑戦によるテンポの悪化を感じることはあったが、決してマイナス面だけではなく、洗練させていけばぐっと面白くなっていくであろう要素が多かった。
無印のように時間制限付きの調合もなくなり、じっくり考えるパズルにしてくれたのは嬉しい限りである。結局アブソプタは使いこなせなかったが……。
百合が強調されるシーンはなかったが、ソフィーとプラフタの信頼関係、ソフィーとラミゼルの奇妙な孫と祖母の関係、オリアスとディーボルトのツインヒーローっぷりも楽しめた。
総合してガッツリ楽しめる良い作品であったと思う。