【ゲーム感想】ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~
目次
- 前置き
- グラフィックス
- サウンド
- シナリオ/キャラクター
- メインキャラ
- 歴代メインキャラ
- マルローネ(マリー)
- エルフィール・トラウム(エリー)
- リリー
- ユーディット・フォルトーネ(ユーディー)
- ヴィオラート・プラターネ(ヴィオラート)
- クレイン・キースリンク
- リイタ・ブランシモン
- フェルト・ブランシモン
- ヴィーゼ・ブランシモン
- エッジ・ヴァンハイト
- イリス・フォルトナー
- ヴェイン・アウレオルス
- ロゼリュクス・マイツェン(ロゼ)
- ウルリカ・ミューベリ
- うりゅ
- ロロライナ・フリクセル
- トトゥーリア・ヘルモルト
- メルルリンス・レーデ・アールズ
- アーシャ・アルトゥール
- ロジックス・フィクサリオ
- エスカ・メーリエ
- シャリステラ
- シャルロッテ・エルミナス
- ソフィー・ノイエンミュラー
- フィリス・ミストルート
- リディー・マーレン
- スール・マーレン
- ハゲル
- パメラ
- エンデルク/ペペロン/ステルク
- バルトロメウス・プラターネ(バルテル)
- ノルン
- 妖精さん
- 歴代サブキャラ
- システム
- やりこみ
- 総評
前置き
筆者はアーランド以降のアトリエシリーズのみプレイ済み。
その他の作品については伝聞でしか知らない程度の、割と新参なほう。
もはや書くまでもないと思うが、この記事も重度の百合豚が書いている。
グラフィックス
お祭り感100%のOP
OPムービーはアニメ。歴代主人公たちが共演するお祭り感がぎっしり詰まっている。
目まぐるしく画面が変わるので、一時停止しながらじっくり見たい。
新規絵大盤振る舞い
最近のアトリエの傾向とは違い、立ち絵を表示して会話パートを進めるタイプ。
本作のメインキャラ4人に加え、歴代アトリエシリーズからそれぞれ数名ずつ、立ち絵&ボイス付きのキャラクターが登場する。
また、各シリーズのサブキャラクターたちが大勢、顔グラありで労働力として登場してくれる。
すでに担当のNOCO絵があるキャラクター以外の大部分が描き下ろしで、これを眺めるだけでも楽しい。
(筆者が知りうる限りでもジオ、マーク、ゲラルトは原作絵を引っ張ってきているようだ。雰囲気にマッチするかどうかで判断したのだろうか)
特に黄昏勢の新規絵が嬉しい。
オディーリアがかなりロリっぽくなっていたり、ナナカも丸っこくてとてもかわいい。
アーニーさんこんなに女顔だったっけ? とか、ハリーさんの胡散臭いけど憎めない感じとか、最高。
立ち絵ではネルケのどや/よだれ差分とか、青ざめるマリー、元気の塊すぎるロッテあたりが好き。
ファンには嬉しい新規絵の大盤振る舞いだが、一方で大量であるが故に粗も見受けられた。
アーシャの目を細める差分で左右の目のバランスがおかしかったり、エッジの髪に透過忘れと思しき白い領域があったり。
(エッジの髪については、1.02で修正されたようだ)
不思議主人公組の新規立ち絵は全員、イメージぴったりで良かった。
特にリディーとスールは、原作の3Dモデルの特徴あるモーションがポーズ差分に用意されていて、最高に可愛い。
3Dモデルは少なめ
最近のアトリエの傾向とは違い、3Dモデルはそこまで多く用意されていない。
本作メインキャラ4人+ザールブルグとアーランド以降のメイン錬金術士のみ。
力を入れて作り込まれたであろうネルケ、序盤に登場するマリーやエリー、リリー、規格が同じなためか作りやすかったのであろう不思議シリーズはモデルに大きな違和感がない。
ただし、アーランドシリーズ(特にメルル)は見ていて謎の違和感があった。
パメラとハゲルに関してはリディー&スールのモデルがそのまま利用されている。
(リディーとスールも原作にほぼ近いが、微妙に変わっているように見える)
もっとも、3Dモデルをじっくり表示する機会は戦闘と一部イベントくらいのもので、全体からすると比重は小さいのでそこまでリソースを割かなかったということだろう。
イベントスチル
歴代から参戦する立ち絵&ボイス付きのキャラクターそれぞれについて、訪問イベントを進めると見ることのできるスチルが用意されている。
マリーのみそれとは別に初登場スチルがあるのは、流石初代アトリエシリーズの顔といったところか。
キャラクター数が多いので、スチルも必然的に多くなっている。
異なるシリーズのキャラクターが共演するスチルはなんだか感慨深く、メイン以外のキャラもちゃんと可愛く描いてもらえていて素晴らしい。
特に、トゥルーエンドルートに入ると見れる全員集合の大宴会は圧巻。
30人以上が横長の大きな絵に描かれた、アトリエの歴史を感じる1枚になっている。
個人的に好きなのははじめてのお祭りの背景にいるロロナ先生、妖精の風邪薬の女神すぎるアーシャ、完成! 空飛ぶホウキの3人。
空飛ぶホウキの絵はあれ、絶対ネルケに見えてるよね。
サウンド
本作オリジナル曲も多いが、歴代アトリエのBGMがfor ネルケとしてアレンジされているのがシリーズファンには嬉しい。
OPのAlchemiaは歌詞に歴代シリーズを表すフレーズが散りばめられていて、これもまたファン向けのお祭りゲーにふさわしい曲になっている。
標の花(アーシャ) 空に(エスロジ)海に(シャリー)咲き 古びた本を手に(ソフィー)紡ぐ旅を(フィリス)描くように(リディー&スール) といった感じ。
元ネタ一覧は作曲者あちわ氏のtwitterで公開されている。
さて約束してましたので公開します。アバンタイトルテーマ「Alchemia」の歌詞の元ネタ一覧です。#アトリエシリーズ#ネルケ pic.twitter.com/mZjlnhA2An
— 阿知波大輔 (@d_achiwa) 2019年2月8日
ここまでやるか、という感じ。シリーズを知っていればいるほど嬉しくなる最高の曲。
OPアレンジの夢は終わらない、いつもの陽射しも好き。
ネルケのテーマであるリボン越しの虹も歴代曲のアレンジに負けず存在感がある。
いつもの好きな曲リスト
曲名 | 使われるシーン |
---|---|
Alchemia | OP |
リボン越しの虹 | ネルケのテーマ |
翼ひるがえしその街へ | 終盤平日 |
只今お仕事中! ~for ネルケ | ザールブルグ組アトリエ |
フラスコボーイ ~for ネルケ | イリス組アトリエ |
ロロナのアトリエ ~for ネルケ | アーランド組アトリエ |
北風のミュゼット ~for ネルケ | 黄昏組アトリエ |
小さな国の城下町 ~for ネルケ | アーランド組イベント |
赤光 ~for ネルケ | 黄昏組イベント |
雑踏を抜けて ~for ネルケ | 不思議組イベント |
いつもの陽射し | 日常イベント |
夢は終わらない | クライマックスのイベント |
Birth | エンディング |
なんと、アトリエのBGMは配置した錬金術士の出身シリーズによって変わる。
只今お仕事中!は同じ曲のアレンジを無双☆Starsで聞いた記憶がある。
アトリエ曲がいくらでも聞いていられるのは、この頃からの伝統だったようだ。
筆者の初アトリエはロロナだったので、ロロナのアトリエはとても懐かしい気持ちになった。
このブログに最初にアトリエの記事を書いたのは、メルルのアトリエplusトロコン後。小さな国の城下町、聞くだけでアールズの街を駆け回ったあの頃を思い出す。
北風のミュゼットはアーシャのアトリエから。フィルツベルクのアトリエで死ぬほど聞いたし、死ぬほど聞いても飽きなかった曲。
赤光は他のシリーズに比べてイントロが妙にしっとりしたイベント曲になっていて、かなり印象に残っている。
それも含めて黄昏らしさだし、黄昏らしいピアノと、アコーディオン?の音がすごく好き。
雑踏を抜けてはリディー&スールから。つい2ヶ月前までやっていたので、この曲はかなり記憶に新しい。
ある事情から極貧生活の2人だったけど、それを感じさせないメルヴェイユの優しい空気が心地よい。
Birthはこれまたアトリエでお馴染みの霜月はるか。
ガッツリ遊んでようやく迎えたエンディングの興奮を、弾むリズムが覚ますことなく心地よく癒やしてくれる。
シナリオ/キャラクター
メインシナリオはヴェストバルト村を発展させつつ、賢者の遺物であるグランツヴァイトの樹の秘密に迫る、というもの。
特に主張の強いシナリオというわけではなく、メインストーリーよりは歴代キャラクターのやり取りを楽しむ、正統なファンアイテムという感じ。
大きな問題はなかったが、しいて言えばセリフ回しに接続詞が多く、少々くどく感じるところがあった。
メインキャラ
ネルケ・フォン・ルシュターム
主人公。性格にアクがなく、明るく前向きで優しい聖人のようなキャラ。
こんなできた娘なら、パパ領主が連れ戻したいと思うのも納得である。
モデリングも主人公だけあって表示機会も多く、力を入れて作られている。
どこがとは言わないが大きい。
性格は間違いなく良いのだが、何度も聞くことになる汎用セリフに逆接の「でも」が多く、その点でちょっとだけネガティブなイメージも。
各キャラのイベントにことごとく「何をお話していたんですか?」と首を突っ込みたがるのでネタにされがちだが、イベント導入の枕詞と思えばさほど気にならなかった。
CVは本泉莉奈。フィリスのアトリエのメアちゃんの人。
ミスティ・エルルート
ネルケ付きのメイド。ネルケ狂いのメガネ。
ターン終了時の報告によく出てくる他、多数のイベントに出てくるものの、主人を引き立てるためか自らが目立つシーンは少ない。
水着イベントはキマシ的に良かった。
ところでメガネをかけたまま泳いでいたようだが、大丈夫なのだろうか。
CVは関根明良。プリンセス・プリンシパルのプリンセスの人。
クノス
田舎訛りのある大男。実直そのもので、頼りがいのあるいい人。
戦闘面でも麻痺攻撃に助けられた。
CVは辻井健吾。
ロータス
影のあるハイテンション監査官。
幼い頃の思い出とか衝撃の真実とかでネルケといい感じになっていたが、その後特に追加イベントがあるわけではなかった。
CVは成瀬誠。遊戯王GXの藤原優介の人。ドボゲラァ!
うるさい笑い声が癖になる。
歴代メインキャラ
立ち絵&ボイスのあるキャラ
マルローネ(マリー)
初代アトリエの主人公。
錬金術士らしく爆弾魔設定がついてる。最初からこんなだったのだろうか。
頼れる初代主人公ながらもどっか抜けてる感じで愛着が湧く。
青ざめながら目をそらす表情差分が好き。
CVは池澤春菜。金田一少年の事件簿の金田一二三の人。
エルフィール・トラウム(エリー)
二代目アトリエの主人公。マリーと比べまともな弟子かと思いきや、チーズケーキのことになると暴走する。
特定の食べ物で暴走するのも、錬金術士らしい特徴としてこの頃からあった……?
戦闘面ではそのチーズケーキがかなり強力。アイテムリロードのため、彼女を終盤連れ回したプレイヤーは多かろう。
CVは長沢美樹。FF10のシェリンダの人。
リリー
先生。
序盤の戦闘では火力の高さから優秀な殲滅役に。
CVは那須めぐみ。明るくハキハキとしていて、聞いていて心地よい声だった。
ユーディット・フォルトーネ(ユーディー)
グラムナートの時空を超える系錬金術士。
一人だけパメラの真実に気づいてしまっている感じが面白かった。
CVは神田理江。癖になるいい声。
ヴィオラート・プラターネ(ヴィオラート)
カロッテ村のにんじん娘。にんじん狂い。
にんじん嫌いのフィリスとの絡みは最後、平和に収まってよかった。
CVは下屋則子。間桐桜の人。
クレイン・キースリンク
イリスのアトリエの主人公。
CV柿原徹也。BLAZBLUEのジンの人。
ちょっと鼻にかかったような声が特徴的だったが、意図して当時の声に近づけていたんだろうか。
リイタ・ブランシモン
イリスのアトリエより。正体はホムンクルス。
クレインとの腐れ縁な仲がなんか良い。
CVは西村ちなみ。スマプリの青い子の人。
フェルト・ブランシモン
イリスのアトリエ2の主人公。
立ち絵で背を向けるポーズが用意されている。
CVは羽多野渉。Fate/EXTRAのユリウスの人。
ユリウスのような圧のある低い声の演技ではなく、ちょっぴりぶっきらぼうな青少年という感じの演技。
ヴィーゼ・ブランシモン
イリスのアトリエ2から。一癖も二癖もある錬金術士連中の中にあって、彼女だけは全くのまともな子。
特徴がないとも言うが、濃い連中の中にいればそれすら特徴になる。
CVは倖月美和。癒やされる声。
エッジ・ヴァンハイト
イリスのアトリエ グランファンタズムから。列整理スタッフ。
CVは佐々木望。幽白の幽助、CCさくらのエリオル君、このはな綺譚のてのひらのおじさんの人。
イリス・フォルトナー
イリスのアトリエ グランファンタズムから。
CVは原紗友里。デレマスの本田未央の人。
原作のCVは、今は亡き松来未祐。
ヴェイン・アウレオルス
マナケミアの主人公。ザ・後ろ向き。
周りが明るかったり好戦的だったりでガンガンいこうぜな中、落ち着いてくれているので、彼を見ると安心する。
CVは石田彰。ゴクドーくん、DFFのクジャなど。
ロゼリュクス・マイツェン(ロゼ)
マナケミア2の主人公。冷静かつちょっと皮肉の効いたお兄さん。
ぷに語話せるらしい。
CVは小野大輔。空条承太郎、キラーT細胞の人。いい声。
ウルリカ・ミューベリ
マナケミア2の主人公。事あるごとにロゼに突っかかる好戦的なキャラ。
これでも原作よりだいぶマイルドな性格になっているらしい。一周回って原作が気になってきた。
CVは川澄綾子。アルトリアの人。
うりゅ
マナケミア2のマスコット。ウルリカのマナ。もふもふ。
ゲーム的にはウルリカの付属品扱いで労働力としては使えない。
ロゼ&ウルリカの他に、バルテルのスチルにも登場している。
CVあきやまかおる。トトリのアトリエのピアニャの人。
ロロライナ・フリクセル
アーランドのやべーやつ。パイ狂い。
そうだよね、賢者の石すらもパイにしちゃったもんね。
姿はロロナのアトリエ時点のもの。新ロロナではクリア後にトトリ/メルルが時空を遡ってくることになっているようで、その状態で3人が来ている。
CVは門脇真以。イリヤスフィールの人。
当時よりだいぶ柔らかい声になった感じがする。
ロロナのアトリエでの彼女のセリフが心配になるレベルで叫び通しだったからそう感じるのかもしれない。
トトゥーリア・ヘルモルト
アーランドの冒険娘。天然毒舌キャラ、行きすぎず、でもしっかり毒はあるという良い調整になっている。
口に手を当てる表情差分が煽ってる感ある。
CV名塚佳織。プリヤの美遊の人。
メルルリンス・レーデ・アールズ
アールズの元王女。オワタのポーズがかわいい。キノコ大好き。
CV明坂聡美。白金燐子(1代目)の人。声が全然変わっていない。
アーシャ・アルトゥール
おくすりマスター。イベントスチルが女神すぎる。
CV井上麻里奈。進撃の巨人のアルミン。
今回の演技はシャリーplusの時のように苦しそうな声ではなく、ちょっと安心した。
ロジックス・フィクサリオ
今回のロジーは黄昏の人。不思議の人とは別人。ソフィーに訝しまれている。(なおフィリスは無反応)
無意識に「あーん」を受け入れていた君はどこへ行ったのか。
CV石川界人。ワンパンマンのジェノスの人。
エスカ・メーリエ
不思議の小さくなったエスカではない。
ロジーさん大好きっぷりは変わらず。
エスカ&ロジーだけ、イベントスチル回収に実質2周必須だし、砂吐くほど甘い絵になっている。
何? 君たち結婚してないの? うそでしょ??
CV村川梨衣。ごちうさのメグ、のんのんびよりの蛍の人。
キャストコメントが一人だけめっちゃ長い。
シャリステラ
肉食系黒髪ロング女子。
シャリーのアトリエは黄昏への回答に尺が割かれて二人のシャリーの話をもっと見たいと思っていただけに、彼女たちが出てくれたのはとても嬉しい。
お肉好き設定も引き継ぎつつ、今度は凝り性な一面が見えてきて楽しい。
CV小岩井ことり。のんのんびよりのれんちょんの人。
シャルロッテ・エルミナス
ステラを振り回す元気娘。
ステラとの二人乗り、密着、おしりが痛い、何も起こらなかったはずがなく。
二人のシャリーは、原作では先輩に囲まれていたものの、今回はリディー&スールという後輩ができていて、そういう一面も新鮮で良かった。
戦闘面では全体麻痺持ちで、これまた終盤連れ回したプレイヤーも多いことだろう。
CVは上坂すみれ。艦これの吹雪型駆逐艦や二航戦の人。
ソフィー・ノイエンミュラー
不思議シリーズから。
衣装は初期の芋っぽいコートだが、性格上はリディー&スールトゥルー後の大人版。
彼女に限らずアーシャも衣装は初登場時点のものになっていて、これからシリーズを始める人に配慮されている。
CVは相坂優歌。けものフレンズ(アニメ)のぎんぎつね、桜trickのコトネの人。
リディー&スール時よりも更に落ち着いた大人ボイスになっている。もうソフィーちゃんではなく、ソフィーさん。
ソフィーのアトリエでは元気で弾けていた「でっきたぁー!」が、大人の色気に満ちた演技になっていてヤバい。
フィリス・ミストルート
不思議シリーズの冒険娘。
NOCOデザインになった関係で3Dモデルもリデザインされている。おでこ広め。
OPアニメでの幸せそうな顔が良い。
ヴィオとの絡みも良かった。
CVは本渡楓。艦これの親潮、刀使ノ巫女の衛藤可奈美役の人。
リディー・マーレン
最新作から来た主人公の片割れ。
彼女たちのその後が見れるだけでファンとしては幸せ。
ふたりでひとつ感は変わらず。メインシナリオもいいところをもらってしっかり活躍してくれた。
立ち絵の恍惚のポーズは原作のモーションを忠実に再現していて、かわいい。
CV長縄まりあ。血小板ちゃん役。
スール・マーレン
いたずら好きだったり虫嫌いだったりして、そういう点で他シリーズのキャラと絡みやすかった。
リディーともども成長を感じつつも、いつものふたりは変わらずにあり続けてくれていて、理想のその後という感じ。
立ち絵の指を立てるポーズが原作のモーションから来ている。
腕を組んでるポーズもかわいい。
CV赤尾ひかる。
ハゲル
いつもの。今回はネルケの世界の大工。
他の世界のハゲルとは別人らしい。初期のアトリエでは名前すらなかったとか。
色んな人に別世界の自分の話を聞かされて困惑する姿が面白い。
CVはいつもの立木文彦。
パメラ
いつもの。
ハゲルと違い、こっちはあらゆる世界のパメラとつながっているようだ。
メインストーリー上、なんか重要なことを知っている。
CVもいつもの谷井あすか。
エンデルク/ペペロン/ステルク
脅威の一人三役。全員小杉十郎太。演じ分けすごい。
ペペロンは知っている声と全く違って驚いたし、キャラがガン被りしてるエンデルクとステルクもしっかり演じ分けている。
ステルクさんはロロナ時点なので若く、まだ騎士病をこじらせてはいない。
バルトロメウス・プラターネ(バルテル)
ヴィオのお兄さん。女性の前でちょっと見栄を張っちゃうかわいい男。
CV金丸淳一。
ノルン
イリスのアトリエから。猫耳。
CVやなせなつみ。リトバスの小毬ちゃん。やなせなつみ時空。
妖精さん
由緒正しいお手伝いさん。アーランド以降の作品では登場していない。
が、リディー&スールのときにイル師匠のアトリエにぬいぐるみが置いてあったりしたので、見覚えのある人も多いはず。
CVは生田善子。
歴代サブキャラ
シリーズ全てひっくるめて総勢75名の労働力たち。
加入時にちょっとしたテキスト会話があるだけで、ボイスも立ち絵もない。
知ってるシリーズのみ記す。
アーランド組
クーちゃん、リオちゃん、イクセくん、ジオさま、ティファナさん、エスティさん
ジーノ君、メル姉、ミミちゃん、異能の天才科学者マーク・マクブライン、ツェツィさん、ゲラルドさん、ちむくん、ちむちゃん、ピアニャちゃん
ケイナ、ルーフェス、フィリー
筆者のプレイスタイル上、アーランド組のイベントを後回しにしがちだったので、クーちゃんやミミちゃんたちの加入がかなり遅かった。
タントリスさんは国政が忙しい? 大臣の後を継いだ後、丸坊主になった状態なんだろうか。
ペーターは出してもらえず。ギゼラさんはいろいろ問題起こしそうなので残当。
ルーフェスの弟が出てこれなかった。一応、不幸キャラということでイベント上話題にはなったが。フアナさんも登場せず。
黄昏組
ニオ、キース、ユーリス、オディーリア、ハリー、メリエッタ、アーニー、ナナカ
アウィン、レイファー、カトラ、リンカ、マリオン
ウィルベル、ユリエ、ミルカ、ローゼミア
黄昏組はメインキャラも含め、シャリーのED後という設定らしい。
リンカは開発班にいた末っ子。イチ/サン姉さん、ナナリンカは出てこない。
ウィルベルはシャリーのアトリエの成長した姿で登場する。
メリエッタさんは出てきたがパン屋さん、レジナさん、ターニャ、ラナンは出られなかった。
エスロジに登場した少年監査官はロータスとロジーの会話で、ソールはエスカのイベントで存在には触れられた。
スレイア、ルシル、クローネ、コルランド、デュークは未登場。ルシルは薬屋適性強そうなんだけど。
シャリー組は男性陣全滅。仕方ないね。ホムラはちょっと期待してた。
黄昏組はメインキャラの加入からして最後になっており、そこからイベントを進めることになるのでサブキャラ組の加入も基本的に遅め。
不思議組
プラフタ、モニカ、フリッツ、コルネリア、レオン、テス
オスカー、リアーネ、イルメリア、ドロッセル、レヴィ、アングリフ
ルーシャ
プラフタは顔アイコンが人形時代のものだが、設定上は人間らしい。
モニカ、レオン、テスはソフィーのアトリエ以来久々の登場。ハロルさんは凄腕の時計職人としてソフィーのイベントで話題に上る。
オスカーはフィリス時点の痩せた姿で登場する。
DLC組のシャノンと魔物使いは影すらなく、ジュリオさんもいない。
リディー&スールからは意外にもルーシャのみ。まあ、あのダメ親父に来られても困るか。
次期国王のマティアスはともかく、アルト君すら来なかったのは意外。
ソフィーのイベントを意識して進めないとプラフタの加入は遅くなりがち。
システム
ガッツリ都市開拓リソース管理ゲーム
最近のアトリエとはだいぶ毛色が違う。
シリーズファン向けのお祭り作品と侮るなかれ。かなりガッツリした都市開拓&経営ゲームになっている。
経営という点だけ見れば、公式作品ではないがレミュオールの錬金術師を思い出す感じだった。
(筆者が古いシリーズをやっていないだけで、ヴィオあたりも経営要素が強かったらしい)
畑で作物を作り、アトリエで調合品に加工し、ショップで売る。
材料は畑の作物だけでは足りないので採取地に採取に行ってもらう。
人的リソースと物的リソース、そして金銭的リソースに土地リソース。あらゆるリソースを管理するリソース管理ゲーム。
かつかつな中どうやって村を発展させるかを考えて進めなければならず、あれもこれもと欲張ろうとするとリソース配置パズルに頭を悩ませることになり、大変に時間泥棒。
保守的なプレイをすると負ける
とにかく、ガンガンいこうぜの精神で開発を進めていかないと容易にBADENDにたどり着く。
堅実に保守的なプレイをしていると、お金がたまらず、投資ができなくなって詰んでしまう。
この類のゲームが得意かどうかで難易度は大きく変わり、さほど得意ではない筆者は2回ほどBADENDへ行かされた。
時間をかければクリアできる
とは言えこのゲーム、BADENDに行ったらはいおしまい、というわけではない。
周回プレイボーナスを得て次の周回に進むことができ、前の周回よりも有利な条件でプレイできるようになる。
周回時には前の周回で使用した実績ポイントによるステータスボーナスをそのまま引き継ぎ、なおかつ実績ポイントはまるごと戻ってくる。
したがって、実績をできるだけ多くクリアして、序盤に仲間になるザールブルグ組やハゲルパメラのステータスボーナスを持ち越せば格段に楽になる。
周回ボーナス欲しさに序盤でBADENDを繰り返すのは効率が良くないため、頑張って行けるところまで行って、ダメならBAD周回、くらいのプレイが良いだろう。
周回ボーナスは課題のクリア数の2乗/100(つまり、課題10クリア後で+1.00、課題6をクリアできずにBADに行くと+0.25)
次のターンを視野に入れて
先を見越して作っておいたほうが良いものもないではないが、このゲームのバランスであれば次のターンに必要なものを勘定に入れておけばなんとかなる。
もし効率的にプレイしたいのであれば、重大急報等の情報を事前に集めて物資調達計画を立てても良いだろう。
課題9クリア後は別ゲー
課題9をクリアすると開放されるスーパー妖精さんがぶっ壊れ性能。アトリエに1人配置するごとに調合の完成品の数がそれぞれ+2される。
豪華なアトリエには2人の妖精さんを配置でき、1人の錬金術士が10枠まで調合できる。
そのため、22人すべての錬金術士を豪華なアトリエに配置し、妖精さん効果をフルに使うことで少ない素材から大量の調合品を得られるようになる。
22x10x5 = 1100個もの完成品を手に入れることができ、販売分は数名でカバーできる他、建築用資材や研究用の道具、戦闘アイテムの作成数もぐんぐん伸ばせる。
ここから、何もせずにターンを経過させるだけで村を維持できる永久機関を作るために動くことになる。
アトリエに配置したときの効果も絶大だが、他の施設でもぶっ飛んだ性能を見せてくれる。
ショップでは配置1人につき販売数ボーナス+2(このボーナス分は商品を消費しない)
栽培でも1人につき栽培数+25
人的リソースの配分
調合、販売、栽培、派遣(採取)の4種類の仕事にキャラクターを割り当てる。
調合ができるのは歴代メインキャラに含まれる錬金術士のみ。つまり、立ち絵とボイスが必須。
立ち絵もボイスもないイルメリアやミルカには調合してもらえない。
また、釜をかき混ぜる古式錬金術が前提になるのでロジーも調合できない。
最終的に、22人の錬金術士は全員調合してもらうことになる。
中盤以降、調合品の必要数はひたすら多くなる一方なので、早めに全員分のアトリエを用意してしまうのが良い。
販売は各ショップに1人ずつ配置していく。ここに人を配置しないとまともな商品を扱えないので、そこまで多くないとは言え配置は必須。
栽培は人的リソースを割きにくいバランスになっている。
というのも、人を配置しなかった場合には、栽培数が半分以下に落ち込むとは言え、お手伝いさんが栽培してくれるからだ。
序盤は特に、お手伝いさんでもそれなりの数を栽培できるため、栽培には人的リソースよりも土地リソースを割くほうがやりやすい。
畑や林をたくさん(ランドマークを見据えるならできるだけ1区画にまとめて)作る。
一時的に消費量が多くなる小麦やトーン、葉レタス、ハチの巣、タールの実、アイヒェ、何かのタマゴ、羊毛など、序盤から意識して増やしておきたい素材は多い。
派遣は材料調達の生命線。栽培よりもこちらに多く人を割くことになるだろう。
鉱石など、派遣でしか入手できないアイテムの種類は多く、どれを優先的に確保するかはよく考えたい。
シルヴァリアやゴルトアイゼン、研磨剤等、大量消費する中間素材の材料になる鋼鉄鉱、キンバー鉱石、深紅の土、フェストや、終盤の雑貨屋メインを支える万年霧氷の不足に喘いだが、他にも多く消費する素材はあるため、状況を見て応変に。
戦闘はあっさり かと思いきや
戦闘の演出面はかなりあっさりしている。
戦闘に参加可能なキャラはメイン4人とザールブルグ組、それからアーランド以降の錬金術士のみ。
錬金術士はオート行動で、メイン4人のみ手動操作可能。
高速オートモードも存在し、ソシャゲを連想する人もいるだろう。
序盤は回復持ちのエリーやリディー、全体攻撃持ちのリリーで問題なく突破できるのだが、終盤になるとこれだけではうまくいかない。
戦闘アイテムをガッツリ作った上でメインキャラを使って攻略していくことになる。
戦闘アイテムは累計作成個数で威力が上昇していく。ひたすら作りまくって火力をあげないと突破できない相手もいる。
シンプルながら決して簡単というわけではない。
全体麻痺攻撃持ちのロッテ、アイテムリロード+全体回復のエリー、全体回復+蘇生のリディーあたりが強力。
やりこみ
周回プレイ
BADENDになったり、クリア後に任意のタイミングでエンディングを迎えてクリアデータをセーブすると次の周回に挑める。
課題のクリア状況に応じてボーナスが加算されていき、周回すればするほど楽になる仕様。
このゲームの呼吸を掴んでしまえば1周目でも十分にトゥルーエンドでクリアでき、トロコンもできる。
エンディングやスチルをコンプしようと思わなければ2周目に挑む必要はない。
ただし、スチルは条件がやや特殊なものがあり、エスカ&ロジーのスチルの仕様も考えると実質2周必要。
ノーマルエンドとグッド/トゥルーの分岐もセーブデータ使い回しで頑張ろうとすると大変なので、2周してしまうほうが良いだろう。
ボーナスが入るとは言え、1周クリアするのにはかなりのカロリーが要求される。
じっくりゆっくり、特に中盤は1日2~3ターンくらいのペースで遊ぶほうが疲れないかもしれない。
エンディングコンプ
ラスボスに勝つか負けるかでトゥルーとグッドに分かれる。
課題を達成できなければバッド。メイン研究を進めずに最後の課題を終えるとノーマル。
スチルコンプと合わせ、2周するくらいで問題なく行ける。
ラスボス前でセーブしておき、勝ち負けで回収してから次の周回へ行くと良い。
トロフィーコンプ
実績をひたすらクリアしていく作業。
みんなだいすき(友好度99人?とMAX)、伝説の錬金術お得意様(調合3000回)、伝説の探索者(探索3000回)、一級建築士(施設全種類制覇)、よろず屋領主(まちの声500回)あたりが残りやすい。
筆者は調合3000回が残り、他の実績をクリアした後に永久機関を作ってひたすらターンを経過させた。
最終的に200ターン近くになった。
スチルコンプ
最近のアトリエとは違い、スチルとトロフィーが紐付いていないので、トロフィーコンプしてもスチルコンプできていない、ということがある。
イベントスチルの中には2周を前提としているものがある。
条件のわかりにくい水着、エスロジ、それからノーマルエンドが残りやすい。
グランツヴァイトの樹を見つけずに課題を進めていくと水着やノーマルエンドへ行ける。
エスロジに関しては、二人を仲間にした次の訪問でどちらを選ぶかによってルートが分岐する。
セーブデータを分けてもよいが、ターン経過数的には2周してしまったほうが早い。
図鑑コンプ
クリアしてもアイテム図鑑に空きができやすいので、暇なら作ったことのないものを作ってみると良いだろう。
異界の門
いわゆるボスラッシュ。
課題10クリア後に開放されるが、戦闘回数に関するトロフィーを達成するためでなければ行く必要はない。
敵の強さがぐんぐん上がっていき、アイテム以外でまともなダメージを与えられなくなっていく他、一度でも行動されると全滅するレベルの火力になっていく。
30戦程度まで頑張った猛者もいるようだが、完全に趣味の領域。
頑張るなら戦闘アイテムを大量に作り、エリーを連れていくことになるか。
総評
予想を大きく越えて面白いゲームだった。
頭を使って開拓を進め、どんどんと最適化していく工程が良い。
キャラクター同士の会話イベントも小さいものがかなりの数あり、そしてテキストも良質。
アトリエファン向けの作品として、ほとんどこれ以上ない形になっている。
アトリエシリーズを一部しかやったことがなくても、やったことのあるシリーズのキャラにもう一度会えるし、他のシリーズに興味を持てるという意味でもオススメしたい。
惜しむらくは、今現在最新機種で遊べるシリーズが限られているということか。
Vitaまで範囲に含めてもプレイできない作品がいくつかあり、せっかく興味を持ってもプレイする環境がないというもったいない状況に陥ってしまう。
百合豚としては、リディー&スールとシャリーの絡みが見れただけでとてもおいしかった。
エスロジを筆頭にノンケカップルもいるので、耐性がない人には勧められない。