【ゲーム感想】超次次元ゲイム ネプテューヌRe;birth1+
前置き
筆者はネプテューヌシリーズについて、Re;birth1~3 V2 アニメ VSセハガ 四女神オンライン履修済み
内容がほぼRe;birth1のベタ移植であるため、ベタ移植部分の感想については【ゲーム感想】超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1に譲り、ここではRe;birth1との違いについて記述する
Re;birth1とどちらをやるべき?
シナリオ面は完全にベタ移植のため、自身のプレイ環境や所持ハードと合わせて適切に判断するべき
PS4を気軽に起動できるのであればRe;birth1+、VitaやPCのほうが楽ならRe;birth1
なお、移植前のDLCに関してはRe;birth1+では最初から全部組み込まれているが、Re;birth1+はフルプライスのため、Steam版でDLC込のセットを購入したほうが安い
Steamではたびたびセールが行われ、ソフトそのものの価格が+の10分の1程度になることも珍しくなく、PCでのプレイ環境が整っていれば確実にそちらのほうが安上がり
Re;birth1+での追加要素はざっくり以下の通り
- Re;birth3までに仲間になったキャラクターがほぼ全て使用可能になる
- ダンジョンでリーダーに前衛二人がついてくる
- 追加キャラ含め、コロシアムにキャラクター限定クエストが追加される
- イベント回想が見られる
グラフィックス
解像度は上がった? らしいのだが、Steam版と比べると差は感じられない
ダンジョンでリーダーの後ろに前衛二人がついてくる要素はおそらくV2Rのシステムを流用したもの
見た目に楽しい……のだが、三人分の足音が重なって非常にうるさい(特にぷるるんを連れていると、スリッパのドッドッという音が重い)
段差を超えるとついてくるキャラもジャンプする
壁などに引っかかって置き去りにされた場合、ある程度距離が離れると近くにワープしてくるが、その時の音もやや耳障り
また、処理落ちしているのかSteam版と比べてダンジョン内のfpsが落ちているように感じる
アドベンチャーパートにおけるキャラクターのアニメーションが一部オミットされているなど、映像面においてはやや寂しくなっている
(ネプテューヌが腕をパタパタしたり、ノワールがぷいってしたり、ベール様が揺らしたりする動きがなくなっている)
シナリオ/キャラクター
シナリオに関しては完全にベタ移植
真エンド後にユニがいる場合の台詞もVita版プレイヤー向けのものそのまま
追加でプレイアブルになったキャラクターのイベントも一切ない(仲間になる時の情報収集のみ)
追加キャラ(特に教祖)は初期装備の性能がRe;birth2時点のままであり、最序盤に加入するにしては強すぎる
Re;birth2では終盤で加入する隠しキャラ扱いだったものを、何一つ調整せずに序盤加入に持ってきたためだろう
序盤の難敵ブラックハートも、教祖なら被ダメを0に抑えられてしまう
それもそのはず、Lv10時点でネプテューヌたちに比べ、装備込みのステータスが5倍ほどある
おかげで序盤からほぼ終盤の6章までは教祖がなんとかしてくれる
加入タイミングは2章開始後、プラネテューヌの情報収集にて
移植前にDLC扱いだったプルルート、ピーシェも同じタイミングで加入
妹たちの加入方法は移植前と同様、最短で最終章
MBを考えると周回が前提となる
なお、教祖は序盤こそ強力だが、女神たちのLvが70になるとコンボリンク持ちの女神に取って代わられる
ステータス面の優位も装備が整ってくるに従って徐々になくなっていき、最終的には追加キャラ用の最強装備(Re;birth3でのDLC装備)が存在しないため、最強装備持ちに勝てなくなる
追加キャラも含めるとプレイアブルキャラクターは26人
公式Twitterアカウントで言っていた「シリーズ最多」は嘘(幼少期アイエフ、コンパがいないため、28人のRe;birth3より少ない)
追加要素の資料を見てて気付いたんですが『ネプリバ1+』これ、パーティに加わるプレイアブルキャラクター、ひょっとしてシリーズ最多なのでは……?
— コンパイルハート (@CompileHeartWeb) 2018年4月10日
うずめをはじめとするV2のキャラクターはいない
いーすんはちゃんとRe;birth1のちっちゃいーすん状態で、Re;birth2以降のいーすんは参戦しない
システム
ほぼ変化がなく、イベント回想が追加されたくらい
そのためシステム的には上位互換ではあるが、シナリオを見直す時以外に役立つ機能ではない
どうせなら周回用にイベントまるごとすっ飛ばす機能をつけてほしかった気もする
プレイアブルキャラは多いが、戦闘に出られるパーティ人数も3人で据え置き
やりこみ
トロフィーコンプ
移植前とほぼ同じだが、レベルカンストのトロフィーのみ移植前と条件が変わっている
移植前は各キャラごとにLv99になった時点で達成だったが、今回はLv100以上になった時点で達成
ベール&ブラン&ノワールや、コンパ&アイエフ、候補生、教祖のように意味のある組み合わせで一つのトロフィーになっており、たとえば候補生であればネプギア、ユニ、ロム、ラム4人の最低レベルが100以上になった時に達成される
候補生や経験値稼ぎ用のダンジョン解放を考慮すると、MBのため最低でも2周は必須
MBに余裕をもたせるのであれば3周しておきたい
コロシアム
キャラ限定クエスト追加なる仕様書が追加されており、それを組み込むことでコロシアムに参加キャラに制限のあるクエストが追加される
難易度はLvが200もあれば余裕でクリアできる程度で、トロコンを目指すのであれば自然とLv999になるのでやりこみ要素としては微妙
クリアするとキャラごとに武器が手に入るが、その性能は10段階のランダム
その中で最強の武器を入手しても、コロシアムの別のクエストで手に入る武器には及ばない
Re;birth1+追加参戦キャラについてはキャラ限定クエストの+10武器が現状手に入る最強武器か
キャラ限定クエストの解放条件はアイスリボン(すなわち、ロム加入後8章で手に入る仕様書が必須)であり、最速で8章
8章といえば最終章で、プレイスタイルによってはコロシアムを攻略してより強い武器を手に入れることも可能な時期であり、遅すぎる
なお、ロムラム加入後に手に入る「コロシアム対戦相手追加」仕様書で追加される対戦相手が、この「キャラ限定クエスト追加」仕様書でも追加されてしまう
コピペして作った時に解放条件を変え忘れたものと推測できてしまうお粗末さ
余談ではあるが、このキャラ限定クエスト武器は基本的に売却不可であるものの、ファルコム(大)のロングソード+Nのみ売却可能(2500C)
ファルコム(小)のドラゴンスレイヤー+Nに対して売却不可フラグを立てて満足してしまったのだろうか
総評
ここではネガティブな記述がやや多くなってしまったが、それは移植前と比較して追加要素を見た場合の話
シナリオ面はベタ移植だが、元がコンパクトに良くまとまっているため、久しぶりにプレイして楽しめた
ネプシリーズに初めて触れる人にもオススメできるゲームではある
シナリオの追加がなくともキャラ限定クエストを追加できたので、ここに注力すれば遊びごたえは増したのでは、という気もする