【ゲーム感想】超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION
前置き
筆者はrebirth1のみプレイ済み
実績を全てアンロックするところまでのネタバレを含むことに注意
グラフィックス
前作同様
前作に出てきたグラフィックはほぼ使い回されている
絵が可愛く、3Dモデルも可愛く、よくも悪くも前作と全く同じ
エンディングの名作レトロゲーム再現ドットは見ていて楽しい
サウンド
BGMはBGMに徹してくれるし、SEも気持ちがいい
足音がキャラクターによって違うのもポイント
OP「きりひらけ!ロープレ☆スターガール」が痛快に突き抜ける良曲で、真エンドや聖剣エンドのクリア後に聞くとまたこれが良い
シナリオ/キャラクター
rebirth1がコンパクトにまとまっていたのに対し、今回は大幅にボリュームアップしている
キャラクターの可愛さやあちこちに転がっているパロネタも前作通り
例のアトリーム人で霧が濃くなったりも
世界観は前作と微妙に違うようで、話のつながりはほとんど無い
包帯ぐるぐる等、知っているとにやりとできるネタはあれど、rebirth1をやっていなくても全く問題なく楽しめる
テキストに関しては、やり込みに非常に時間をかけてしまったためあまり印象に残っていない
前作の女神も登場するが、今回は女神候補生達(特にネプギア)に焦点を当てた話になっている
普通のハッピーエンドも多いが、やはり何と言ってもこのゲームを語る上で外せないのが支配エンド
心の中の愉悦が雄叫びを上げる素晴らしいシナリオだった
ネプギア
今作主人公にして、前作主人公ネプテューヌの妹
姉がアレなので妹がしっかりしてるパターン
序盤は頼りなく、徐々に成長していく姿は応援したくなる
真面目かつ健気なので、なおさら支配エンドの陰鬱さが際立つ
こんないい子が心を削りながら手を汚していくなんて、眺めているだけで口角が釣り上がる
支配エンドはその後、ただ一人残された女神ネプギアによる支配をあえて描かず、そこから先をプレイヤーの妄想に任せているのが憎い
筆者としては、「犯罪神の思い通りにはならない」と言いながら民同士を争わせる摩耗したネプギアの姿が瞬時に想像できるくらい、素晴らしい展開だった
支配エンドが泥沼の地獄であるのに対し、他エンドはとっても平和
mk2時代にはなかったらしい、支配エンドを回避した聖剣エンドも良かった
(というより、真エンドより先に聖剣エンドを見てしまったせいで、真エンドが変わり映えしなかった)
今作はネプギアの成長を描くための物語なので、ちゃんとクリアしてからOPを聞くとまた心地よい読後感があった
クソ真面目なだけかと思いきや、真面目にぶっ飛んだ方向へ向かうことがあり、そういうところも魅力的
CVは堀江由衣
90年代後半から活躍する、筆者世代には耳慣れた声
初めて聞いたのは確かフルバだっただろうか
うぐぅ、スパイラルの爆裂ロリータ、D.C.の白河ことり、ひぐらしの羽入、ゆるゆりのあかねさん、ゆゆ式のお母さん先生、リトバス(アニメ)の理樹君の人
最近では艦これの間宮伊良湖、天城、朝雲、山雲でよく聞く
「ホアーッ!」という堀江由衣ボイス中毒者の雄叫びが有名だが、筆者もこの甘さの中に芯のある絶妙なボイス中毒者の一人であり、今作プレイ中にも頭の中で何度こう叫んだか数えられない
ユニ
ライバルポジション……の割にはそんなに目立たなかった子
ユニが目立たないくらい、ネプギア中心の話だったということでもある
CVは喜多村英梨
みなみけの内田、AngelBeats!のユイにゃん、まどマギのさやか、アーランドシリーズのクーちゃん、一狩りいこうぜ!のナレーションの人
ツンデレかちょっとおバカな子の役が多い。あたしってほんとバカ
ユニもその例に漏れず、絵に描いたようなツンデレ
ラム&ロム
ルウィーの対照的な双子
子供らしさが描かれていて、ラムのほうは特にネプギアへの嫉妬の話がキレイにまとまっている
ラムはCV石原夏織
緋弾のアリアのレキの人
よく通る勝ち気な声が癖になる
ロムはCV小倉唯
ヤマノススメのここなちゃん、VividStrike!のリンネ、Fate/EXTRA CCCのリップ、艦これの天津風、大鯨、龍鳳、伊26、アズレンの夕張の人
ドロ甘ロリボイスはやや抑えめで、ダウナーな落ち着いた演技
コンパ&アイエフ
前作から引き続き初期メンバーの二人
アイちゃんのお話進行役っぷりは健在だが、コンパはネプ子の出番の少なさに引きずられ、あまり目立たなかった
女神
4人の女神は相変わらず
今作は候補生達の物語であるためか、しっかり脇役に徹していた
一人だけ妹のいないベール様がネプギアを溺愛している
開幕ムービーはソフトリョナ勢向けのオカズ
教祖
前作において封印されていたイストワールはプラネテューヌの教祖として登場
ロリっぷりや振り回されっぷりは鳴りを潜め、普通のお偉いさんになってしまった
もどして
他国にもイストワールと同様の教祖が新キャラとして登場し、それぞれ個性的
特にリーンボックスの箱崎チカのデザインと声が筆者の好みど真ん中にヒットした
だが愛しのお姉様はネプギアに夢中である
不憫
ラステイションの教祖 神宮寺ケイのCVは三瓶由布子
遊戯王ZEXALのハルト役
箱崎チカのCVは小松由佳
アニメ、ゲームのみでなくナレーションや吹き替えの仕事が多い
メーカーキャラ
ブロッコリー、サイバーコネクトツー、マーベラスAQL、鉄拳ちゃんは続投
ファルコムも続投ではあるが、rebirth1と違って大人状態
RED、ケイブ、5pb.が参戦(REDちゃんは無印にいたらしいが、rebirth1にはいなかった)
REDちゃんはロリ巨乳。なんか嫁を探しており言動がアレだが、周囲の誰も気にしてないのがすごい
CV伊藤かな恵
超電磁砲の佐天さん、はいふりの杵崎姉妹、Vividのミウラ、けもフレのタイリクオオカミ、マイソロのカノンノ、無双シリーズの王元姫、シャリーのアトリエのユリエの人
ケイブちゃんはなんかこう、エロい
「死ぬがよい」
5pb.ちゃんはかわいい
CVは(元)fripSideのボーカルnao
声優というより歌手であり、ちょっと演技がたどたどしい
OPのきりひらけ!ロープレ☆スターガールを歌うのも彼女
下っ端とネズミ
しつこく出てくるやられ役
いわゆるロケット団トリオ枠
リンダって名前、どれだけの人が覚えてるんだろうね
敵幹部
四天王
「**がやられたようだな」をちゃんとやってくれた
変態紳士もいたし、戦闘狂のCV津田健次郎(海馬社長)や、脳筋のCV伊藤健太郎(ガトー)も楽しかった
システム
驚くほど前作と変わらない
ターン制テイルズな戦闘はそのまま、結局ラッシュ以外ほぼ使わないのもそのまま
(5pb.ちゃんだけはスロウビートを使ったりするが)
新システムとして追加されたなりゆき☆ダンジョンはなかなか疲れる仕様だった
艦これの遠征システムをそのまま持ってきたような感じで、リアル時間で数時間~最大25時間放置しないと戻ってきてくれない
DLCで時間を半減できるが、それでも13時間かかる
やりこみ
前作同様、実績コンプリートしようとするとDLC前提
ただし、稼ぎ関係よりも周回が面倒で、実績コンプだけなら不要だがギャラリーまで埋めようとすると最低8周する必要がある
1~5章は共通パートのため、ほぼ会話スキップになるがそれでも(特に2章が)長い
ギャラリーさえセーブデータ間で共通であったなら、周回数を抑えてもっと快適なプレイができただろう
稼ぎ関係はシンボル撃破でゴリゴリやっていけば問題なく、前作より楽になっている(コロシアムも必須ではない)
実績コンプで最後に立ちはだかるのはなりゆき☆ダンジョン
真ルートに入らなければ解放できないダンジョンがいくつかあり、真ルートを終えてから次の周回(2章限定)でやっと解放される仕様書も必要になる
また、一度最下層まで到達させるのに長い時間がかかるため、気長にプレイすることになる
特にラストの真ネプトラルタワーは10000フロアまで(表示上そうであるだけで、実質100フロアのようなものだが)あり、1回最後まで到達するのに13時間かかる
このダンジョンで手に入る最強装備がなければクリアは困難で、最低でも2回はこのダンジョンに挑むことになる
抜け道として、出発前のセーブデータを大量に用意してそれぞれで出発させれば並走でき、そのどれかでクリアできれば実績は取れる
(筆者はセーブ枠50個全てを使って並走したが、結局2つ目のセーブデータでクリアできた)
総じて、周回への配慮が足りなかったことと、なりゆきダンジョンの仕様が面倒であったこと以外はさほど苦にはならなかった
総評
前作と変わらない部分も多いが、今作はシナリオで一つ支配エンドという大きな爆弾を抱えてきてくれた
あのシナリオだけ強烈に印象に残っており、そして最も楽しかった
百合は全体を通してほんのり匂わせる程度であったが、それでも十分においしく、やりこみが面倒になった点以外は総じて良ゲー